マイクロ・インエクイティ リーダーの行動が組織とチームに与える影響

マイクロ・インエクイティとは

チームメンバーの発言をパソコンのモニターを見ながら聞いてしまったことはありませんか? こうした言語以外のちょっとしたしぐさで伝わってしまうことを『マイクロ・メッセージ』といいます。特に否定的なマイクロ・メッセージは『マイクロ・インエクイティ(組織内で起こる小さな不公平行動)』といい、組織の健全性と効果性に影響を与えてしまいます。リーダーが絶対にやってはいけない『マイクロ・インエクイティ』を考えてみました。

やってはいけない10のマイクロ・インエクイティ 

1.話しを遮ること 

会議や討論中に誰かが話している時に、その人を遮ってしまうこと。

2.称賛の偏り 

同じ成果を挙げた場合でも、ある人への称賛が他の人よりも少ないこと。

3.メールやメッセージの無視 

特定の人からのメールやメッセージを無視すること。

4.ステレオタイプの使用 

特定のグループや個人に対して、一般化されたステレオタイプを使うこと。

5.昇進の見落とし 

特定の人が昇進の機会を与えられないこと。

6.ボディランゲージやジェスチャーの差別的使用 

特定の人を無視したり、軽蔑したりするジェスチャーやボディランゲージを使うこと。

7.プロジェクトへの参加機会の不公平 

特定の人が重要なプロジェクトから除外されること。

8.フィードバックの偏り 

上司や同僚からのフィードバックが特定の人に対して偏っていること。

9.資源の不均等な配分 

トレーニングや情報へのアクセスが特定のグループや個人に不公平に配分されること。

10.差別的な言葉の使用 

特定の人々に対して軽蔑的な言葉や用語を使うこと。

マイクロ・インエクイティが及ぼす影響

こうしたマイクロ・インエクイティの行動があると、組織やチームにはさまざまな影響が現れる可能性があります。どのような影響があるか、考えてみました。

1.信頼と連帯感の減少 

リーダーが不公平な行動を取ると、メンバーはリーダーに対する信頼を失い、チーム全体の連帯感が低下する可能性があります。

2.モチベーションの低下 

不公平な扱いを受けたメンバーは、仕事に対するモチベーションが低下するかもしれません。これは生産性や成果に悪影響を及ぼす可能性があります。

3.参加意欲の喪失 

マイクロ・インエクイティが続くと、メンバーは組織やチームへの参加意欲を失う可能性があります。彼らは自分の貢献が評価されないと感じ、積極的に参加する意欲を失うかもしれません。

4.チームの分断 

不公平な扱いを受けたメンバーとその他のメンバーとの間に溝が生まれる可能性があります。これにより、チーム全体の協力やコラボレーションが妨げられる可能性があります。

5.離職率の増加 

マイクロ・インエクイティが続くと、不満を抱えたメンバーが組織を離れることがあります。これにより、離職率が上昇し、組織の安定性や継続的な成長が脅かされる可能性があります。

まとめ

リーダーが公平かつ包括的な環境を作り出すことは、組織やチームの健全な成長と成功にとって極めて重要です。リーダーシップは、メンバーを尊重し、公正な取り扱いを提供することに焦点を当てるべきです。

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