リーダーシップとは「本気の覚悟」を持っていること。スキルや能力も必要ですが、それ以上に大切なのが「本気の覚悟」です。なぜ「本気の覚悟」を持つことがリーダーシップなのか、以下で解説していきます。合わせて、リーダーシップ開発についても触れています。
これまでのリーダーシップ
リーダーシップとは、リーダーとしての統率力や指導力といったスキルと一般的にはとらえられていました。
なぜなら、正解があり、やるべきことが明確な組織・チームでは統率力や指導力でメンバーを牽引するリーダーが求められたからです。
リーダーの指示によって組織・チームのパフォーマンスを高めることができました。
つまり、リーダーの指示の的確さこそがリーダーのスキルであり経験値でした。
リーダーシップのある人とは、このスキルや経験値の高い人を指していました。
いま求められているリーダーシップ
今は先行き不透明で将来の予測が困難な時代です。つまり、的確な指示を出して組織・チームを牽引することはとても難しくなりました。
何が正解なのか、わからないからです。
そこで求められるようになったのが、組織・チームのメンバーによる協働です。
目標達成や課題解決の道筋の正解がわからない。
わからないからこそ、メンバーの主体的・自律的行動による協働から目標達成や課題解決の道筋を探るしかないのです。
つまり、メンバーみんなのアイデアや経験を持ち寄って、より最適に対応していくことが最善策となります。
そして、組織・チームの協働に欠かせないのがメンバーそれぞれの主体的・自律的行動です。
主体的・自律的行動とはつまり「自分ごと」。
この「自分ごと」だからこそ「本気の覚悟」で目標達成や課題解決に取り組めるのです。
自分自身に沸き上がるスピリッツがある。これがGood Team Relationsが考えるリーダーシップです。
要するに、リーダーシップはリーダーだけにあればよいのではありません。各メンバーにも必要です。
リーダーシップのあるメンバーで構成された組織・チームがGood Team です。
シーダーシップ開発
リーダーシップ開発とは、言い換えれば「自分の想い」の探求です。
「自分の想い」を起点にするから行動につながり、それぞれの「想い」を尊重するから協働が実現する。まさにGood Teamです。
Good Teamをつくるために、メンバー一人ひとりの「自分の想い」を探求するのがリーダーシップ開発です。
リーダーシップ開発のために
価値観・使命を語る
意識レベルには5つの段階があります。これを心理学では「ニューロ・ロジカル・レベル」と呼びます。
1段階:環境レベル
2段階:行動レベル
3段階:能力レベル
4段階:価値観レベル
5段階:自己概念(使命)レベル
リーダーシップ開発においては上記レベルのうち、4段階の価値観、5段階の自己概念(使命)で自分の想いを表現したり、メンバーの価値観や自己概念(使命)に焦点を当てることが必要です。
たとえば、こんな質問にどう答えますか。
「なぜいまの仕事をやっているのですか?」
1段階:環境レベルでの回答
「給料がいいからです」「通勤が楽だからです」
2段階:行動レベルでの回答
「簿記の資格を生かすために経理一筋です」「営業経験が長く、営業コンサルをしています」
3段階:能力レベルでの回答
「接客が得意なので、話し方の講師になりました」「体力に自信があるのでジムでインストラクターをしています」
4段階:価値観レベル
「中小企業、商店街が地域経済を支えています。その地域経済を支える信金に勤めています」
「環境保全に役立つ商品を世界に広めるために営業を担っています」
5段階:自己概念(使命)レベル
「人手不足を解消できるITツールの開発こそがみんなの幸せにつながると信じています」
「誰もが、どんな人だろうが自由に生きる社会にしたいと思い活動しています」
「目的」「意味づけ」で想いを磨く
あなたの回答はどのレベルでしたか。
リーダーシップを発揮していくなら、4段階、5段階レベルの回答が必要です。
なぜなら、自分や他者を巻き込むためには「目的」「意味づけ」が欠かせないからです。
そして、価値観や使命を語るからこそ、他者は心を動かしてくれるのです。
自分の想いを価値観レベル、自己概念(使命)レベルで磨いていく。それこそがリーダーシップ開発です。
まとめ
リーダーシップはリーダーだけに必要なものではありません。
つまり、組織・チームがイキイキと活動するためにはリーダーはもちろん、メンバー全員にリーダーシップが必要です。
メンバーひとり一人の「「自分の想い」」の探求をGood Team Relationsがお手伝いします。
過去のブログ記事はこちら
ラグビーチームには3人もリーダーがいた?!