共感されるリーダーの声かけ 言い換え図鑑

吉田 幸弘/ぱる出版

こんなリーダーにおすすめ

・メンバーを元気づけたい
・心理的安全性のある職場にしたい
・ハラスメントにならないように部下を叱りたい

ざっくり目次

はじめに

第1章 励ます・助言するときの声かけ
 いつも仕事に追われてバタバタしている部下へ
 ミスをして取引先を怒らせてしまった部下へ

第2章 人間関係を良好にする伝え方・雑談術
 リモート会議で雑談をする場合
 いちいち聞かないと進められない部下へ

第3章 仕事を頼むときの言い方
 部下に仕事の期限を伝える場合
 中間報告を義務づけたい場合

第4章 こんな反応だった、どうする?
 部下に声をかける場合
 飲みに誘ったら断られた場合

第5章 ポジティブなフィードバックの仕方
 プレゼンが前回より上達した部下へ
 部下の提出資料が合格点だった場合

第6章 ネガティブなフィードバックの仕方
 メールの返信がない部下へ
 長々と脈略のない話をする部下へ

第7章 部下別の対応方法
 ミスの多い部下へ
 プライドの高い部下へ

おわりに

内容

リーダーが「やれ!」と指示命令して部下が動いていた時代とは違い、リーダーの力量に差があらわれ始めました。
権力で動かそうとすると、部下は言われたとおりの動きしかしなくなります。自分で動いて叱られたら困るからです。するとリーダーの能力がチームの限界になります。
その一方で、部下が主体的に動き、明るく業績のよいチームがあります。そんなチームのリーダーは、いつも笑っていたり、時には部下にツッコまれたりしています。
そんなリーダーになぜ部下はついていくのでしょうか。
それは、部下から共感されているからです。
本書では、部下への声かけのNG例と言い換え例を提示しています。
部下が意欲的に動き、チームの業績を上げるため、武器になる言葉の習得を目指しましょう。

心に残ったフレーズ

85ページ1行目
 人は誰しも多かれ少なかれ相手から認められたいと思っています。部下はリーダーに認めてほしいと思っているわけです。この「承認」は、難易度の高い順に貢献承認・結果子認・行動承認・存在承認の4つがあります。
 実は、結果を出していなくても目立った行動(プロセス)がなくてもできるのが、存在を認めていることを示す「存在承認」です。それが挨拶、メールやチャットの返信です。非常に些細なことですが、挨拶や返信がなかったら、「何か相手を怒らせるようなことをしてしまったのかな」と部下に考えさせてしまうかもしれません。
 挨拶はそれだけ大事なのです。ですから、部下の挨拶に対しては必ず返すべきです。
 挨拶は社会人として最初に教わるようなことですが、年を経るにつれてなぜか挨拶をしなくなってしまう人は少なくありません。

Follow me!