新 問いかけの作法

安斎勇樹/ディスカヴァー・トゥエンティワン

こんなリリーダーにおすすめ

メンバーが「指示待ち」になっていると感じるリーダー
自分が指示を出さないと仕事が進まない、会議でもメンバーから意見が出てこない。そんなチームを「自分たちで考え、判断し、動くチーム」に変えたいリーダー。

1on1や会議で、もっとメンバーの考えを引き出したいリーダー
「何か意見はある?」と聞いても反応がない、1on1が業務報告だけで終わってしまう。相手の考えを深めたり、固定観念を揺さぶったりする具体的な質問方法を身につけたいリーダー。

「自分が答えを出さなければ」と頑張りすぎているリーダー
リーダーがすべての答えを持つのではなく、問いかけによってメンバーの思考や行動を引き出したいリーダー

ざっくり目次

はじめに  チームは問いかけからつくられる

第1章 チームの問題はなぜ起きるのか

第2章 問いかけのメカニズムとルール

第3章 問いかけの作法❶ 見立てる

第4章 問いかけの作法❷ 組み立てる

第5章 問いかけの作法❸ 投げかける

おわりに 冒険するチームのつくりかた

内容

チームを動かすために必要なのは、リーダーが正しい答えを示し、メンバーに指示することだけではありません。本書が提案するのは、メンバー一人ひとりが考え、判断し、行動する「冒険型チーム」です。その鍵となるのが「問いかけ」。

問いかけとは、相手に質問を投げかけ、思考や行動を促すコミュニケーションです。本書では、相手やチームの状況を「見立てる」、効果的な質問を「組み立てる」、実際に「投げかける」という3つのサイクルを通して、問いかけの実践方法を解説しています。さらに、相手のこだわりを深掘りする「フカボリモード」や、固定観念を揺さぶる「ユサブリモード」など、会議や1on1ですぐに使える質問技法も紹介。

単なる質問テクニックではなく、メンバーが自ら考え、動き出すチームをつくるための、リーダーのあり方と実践方法を学べる一冊です。

心に残ったフレーズ

171ページ15行目
 組織の問題は「エンゲージメントが低い」「心理的安全性が脅かされている」「M&A後の経営統合に失敗した」などさまざまに語られますが、その問題の根源を突き詰めていくと、結局のところシンプルに「お互いのことをよく知らない」ために起きているのではないか?と感じることがよくあります。
 言い換えれば、多くのチームには「自己紹介が足りていない」のではないかということです。

 ここで言う「自己紹介」は、名前や経歴、スキルを形式的にプレゼンテーションする「あの気まずい儀式」のことではありません。
 それは、お互いが水面下に隠している仕事の価値観や、その人ならではの「こだわり」をお互いに深く理解し合うことーすなわち「対話」のプロセスを指しています。
 チームにおいて「自己紹介をすること」とは「対話をすること」なのです。

 この「自己紹介(対話)」が難しいのには、2つの大きな理由があります。
 1つは、多くの人が自分のことを案外よく知らない、つまり自分自身の仕事や人生についての「リフレクション(内省)」が圧倒的に不足していて、自分の価値観をうまく言語化できていないからです。
 2つ目は、人間は常に変化する生き物なので、一度自己紹介をして終わりにはできないからです。半年もすれば、どんな人も少しずつ「別人」になっています。本人が気づかない小さなレベルで、新しいことに興味が湧き始めたり、以前の得意技に飽き始めたり、キャリア観が変化したりします。こうした「小さな変化」を互いにキャッチアップしていくことが、良いチームには不可欠です。

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