なぜあなたはマネジメントを間違えるのか? 会社の常識を打ち破るチェンジリーダーの教科書

岸良裕司/KADOKAWA

こんなリーダーにおすすめ

現場の問題を一つひとつ解決しているのに、なぜか組織全体の成果につながらないリーダー
 部分的な改善ではなく、「全体最適」の視点から組織を見る方法を学びたい人に向いています。

経験や勘だけに頼らず、再現性のあるマネジメントを身につけたいリーダー
「自分ならこうする」ではなく、問題の構造を捉え、論理的に成果を生み出す考え方を身につけたい人におすすめです。

メンバーに答えを与えるのではなく、考える力を引き出したいリーダー
 質問を通して問題を明らかにし、メンバー自身が解決策を考え、行動できるチームをつくりたい人に適しています。

ざっくり目次

チェンジナビゲーター 経営にまつわる通説の間違い
はじめに 理論はあなたの強力な武器となる

Capter1「みんなが頑張れば成果が出る」の間違い
      ―全体最適のマネジメント理論TOC

Capter2「コストダウンすると利益が増える」の間違い
      ―全体最適の意思決定会計理論TA

Capter3「効率を上げると利益が増える」の間違い
      ―全体最適の生産マネジメント理論DBR

Capter4「需要予測は当てられる」の間違い
      ―全体最適のサプライチェーンマネジメントDBM

Capter5「進捗管理すると納期が守れる」の間違い
      ―全体最適のプロジェクトマネジメントCCPM

Capter6問題解決にまつわる間違い
      ―全体最適の問題解決TP

Capter7提案にまつわる間違い
      ―Win-Winの提案URO

Capter8さらばアイデアつぶしする経営幹部
      ―限界突破のイノベーションE4V

Capter9評価制度にまつわる間違い
      ―変えられる未来に集中する人材育成成長

最終テスト
おわりに すぐれた経営は理論で実践できる

内容

本書は、『ザ・ゴール』で知られるゴールドラット博士の「全体最適理論(TOC)」をもとに、組織やチームの成果を高めるためのマネジメントを解説した実践書です。著者は、大手電機メーカー、自動車会社、中央省庁など、さまざまな組織の改革に携わってきたコンサルタント。その経験をもとに、マネジメント、会計、プロジェクト、イノベーションなどの分野で「常識」とされてきた69の通説を問い直します。

本書が重視するのは、変えることのできない「過去」ではなく、自分たちの行動によって「変えられる未来」に目を向けることです。個々の問題を部分的に改善するのではなく、組織全体を一つのシステムとして捉え、成果を妨げている本質的な課題を見つけていきます。また、メンバーの能力を引き出す質問や、成果につながる在庫管理など、具体的な事例も豊富です。経験や勘だけに頼らず、論理的に結果を予測し、再現性のあるマネジメントを実践するための「考え方」を学べる一冊です。

心に残ったフレーズ

247ページ9行目
 この会社では、危機的状況をなんとかしようと様々なプロジェクトが今まで立ち上がったが、思ったような結果は出ないどころか、状況はどんどん悪化する一方。どんな活動が行われていたかと言うと、それぞれのUDE(望ましくない状況)に対して、次のような活動が行われていた。

 ・みんなバタバタと忙しい→働き方改革ブロジェクト
 ・売り上げが低迷している→営業力強化プロジェクト
 ・利益が増えない→原価低減ブロジェクト
 ・給料が増えない→業績連動報酬の導入
 ・品質問題が多い→品質改善プロジェクト
 ・やり直しが増える→やり直し換滅ブロジェクト
 ・納期遅れが頻発している →プロジェクトマネジメントオフィス立ち上げ
 ・仕様がなかなか決まらない→要件定義強化プロジェクト
 ・会議が多い →会議効率化プロジェクト
 ・会議資料作成ばかりしている→会議資料削減プロジェクト
 ・見切り発車している→やり直し換滅プロジェクト
 ・コストダウンが進まない→原価低減ブロジェクト
 ・社員の離職→社員満足度向上プロジェクト

 会社の中は改革プロジェクトだらけ。マルチタスクが加速し、ただでさえ忙しいメンバーがさらに疲弊していたのは言うまでもない。「これらのプロジェクトを全部やって会社は良くなりそうですか?」と聞くと、みなさん「良くなるはずがない」と言う。

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