共助のちから
堀田 力/実務教育出版

こんなリーダーにおすすめ
・共助について学びたい
・社会貢献について知りたい
・つながりについて考えたい
ざっくり目次
序章 「三丁目の夕日」社会が消えたワケ
1章 なぜ、「自助」だけでは心が満たされないのか
2章 「共助」がつくる新しい幸せのかたち
3章 ふれあいといきがいを生み出す場所
4章 「利己心」と「利他心」のバランスをどうとるか
5章 共助の組織的運営のしくみとルール
おわりに 1回きりの人生だから
内容
「自助」「共助」「公助」のバランスがとれてこそ、すべての人が安心して暮らせる社会になります。なかでも市民同士や仲間の助け合いによる「ふれあい」「いきがい」など精神的欲求をえられる「共助」こそ、あたらしい幸せのかたちの核となります。本書では市民同士の「ふれあい」「いきがい」など絆ある社会を築くために、必要な基本的な考え方と生き方を提案をします。
心に残ったフレーズ
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日本式の「家父長型」の経営組織においては、幹部の指示どおり企業一家的な意識が社員に強く、全体の団結力も強い。しかし、そういう組織を束ねているのはボスで、ポスが支配する「ムラ」の中でのみ、そのルールに従って助け合いが行われるのです。ボスから睨まれた部下は「助け合い」からはじき出され、自分の居場所すらありません。
まさにこれは支配される共助なのですが、日本には、まだそれを理解していない組織、幹部も少なくありません。
上に立つ人間が認める範囲で行われるような助け合いは、共助とは言わないのです。また、そんな共助が盛んになったところで「幸福感」が高まることはありません。お互いが認め合い、宿頼する中で発揮されるのが真の共助であり、それによって人々は高い「幸福感」が得られるのです。