対話型マネジャー

部下のポテンシャルを引き出す最強育成術

世古詞一/日本能率協会マネジメントセンター

対話型マネジャーの表紙

こんなリーダーにおすすめ

・チームメンバーともっと良い関係になりたい
・スタッフとうまく接することができない
・スタッフにもっと自分ごととして仕事に取り組んでほしい

ざっくり目次

はじめに
今、組織では対話できるマネジャーが求められている

第1章
なぜ、組織において対話が必要なのか

 選ばれるために、企業は「対話」にたどり着いた
 対話を始めた組織で、部下が思いを語り始めた
 対話型マネジャーが組織の未来をつくる

第2章
「何を(What)」すり合わせるか
 ーすり合わせ9ボックス

 すり合わせるべき「3つのレベル」とは
 すべてのボックスを対話する必要はない
 対話型マネジャーは9つのボックスをつなぐ翻訳者

第3章
「どう(How)」すり合わせるか
 ーしゃべってもらうスキル

 なぜ、しゃべってもらうのか
 しゃべってもらうスキル① 相手の話に反応する
 しゃべってもらうスキル② 相手の話を返す

第4章
「どう(How)」すり合わせるか
 ーフィードバックするスキル

 フィードバックの目的
 2種類のフィードバック
 部下が支援するという「あり方」が土台

第5章
「何を(What)」
「どう(How)」する合わせるか
 ー業務レベ

 1on1だからこそできる「業務」の話をしよう
 言葉にできない不安を探り当てる
 部下の考えを引き出すための質問例

第6章
「何を(What)」
「どう(How)」する合わせるか
 ー個人レベル

 なぜ、部下は今日も会社に出社しているのか
 ライフスタイルのすり合わせが今、新しい価値をもたらす
 キャリアを意識することで今の取り組みが変わる

第7章
「何を(What)」
「どう(How)」する合わせるか
 ー組織レベル

 エンゲージメントはどうつくられるのか
 会社のことを知らなくなった従業員
 マネジメントが「単なる連絡係」になっていないか

おわりに
対話型マネジャーは自己との対話を土台にする

内容

最近、対話の重要性が組織内で注目され、1on1ミーティングを行う組織が増えています。しかし、多くの人や組織が何を話し、どのように進めればいいのか分からず、戸惑いや成果不足に悩んでいます。実は、これは正しい方法を知らないだけであり、正しい方法を学び、練習すれば効果的な対話を継続することができます。

この本では、上司と部下が対話を始める際にどのテーマを取り上げるべきかを、「すり合わせ9ボックス」というフレームワークで紹介しています。さらに、対話を進めるために上司が必要とするコミュニケーションスキルを、「すり合わせる技術」として提案しています。

本書を読むことで、上司と部下がどのような対話をすべきか、どのようにすり合わせるかが明確になります。そして、今求められているのは、このような対話を通じてマネジメントを行う「対話型マネジャー」なのです。

心に残ったフレーズ

48ページ3行め
 本書では、組織内での対話の目的について次のように定義します。

「従業員の継続的な成果創出、モチベーション向上。成長促進、働きがい向上のために必要な業務・個人・組織のい関する諸認識をすり合わせること」

 組織の中で働いていくうえで、やりがいを働きがいを感じていくためには、まず自分の課せられた「業務」について成果を上げる必要があります。眼の前の業務を全うすることで、周囲からも認められて、自分の自信にもつながります。同時に、継続的に成果を出し続けていくためには、その土台となる「個人」の能力や資源に磨きをかけ、キャリア観など自分の軸をつくっていくことが不可欠です。さらに、所属する「組織」の成り立ちやそこのいるメンバーについて、さらには組織の方向性などの理解を深めていくことが必要です。

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