シェアードビジョンの作成プロセス

DREAM BIGと書かれた板

シェアードビジョンとは

チームメンバーそれぞれの想いを集約して生成したビジョンをシェアードビジョンと私は名付けました。
このシェアードビジョンのデメリットは時間がかかることです。できるだけ関わるメンバーの声、想いを反映させるために時間がかかります。
一方、メリットは実効性が高まることです。メンバーの想いが反映されている分、自分ごとにしやすく、主体的に取り組めるからです。
以下にシェアードビジョンを作成する最適なプロセスと想定できるリスクについて解説します。

最適なプロセス

1.チームメンバーの参加と意見収集

最初に、ビジョンの作成に関わるすべてのチームメンバーを集め、彼らの意見や考えを集約します。これは、異なる視点を得るために重要です。

2.ビジョンの共有

チームメンバーが想いを共有し合い、お互いの理解を深めます。これによって、チーム全体で一体感を醸成し、協力して取り組む意欲が高まります。

3.ビジョンの要素の洗練

収集した意見をもとに、共通の要素やパターンを見つけ出します。チームが共感し、重要だと感じる要素を取り入れながら、ビジョンを具体的に洗練させていきます。

4.ビジョンの文書化

洗練されたビジョンを文章化し、具体的な形に落とし込みます。簡潔で明確な表現を心掛け、誰もが理解しやすいようにします。

5.フィードバックと修正

ビジョンを共有し、フィードバックを収集します。必要な修正を加え、より良いビジョンにするためのプロセスを繰り返します。

6.最終的な承認と共有

チーム全員が納得し、共感するビジョンが完成したら、最終的に承認します。その後、ビジョンを全員と共有し、組織内で浸透させます。

想定できるリスク

1.時間とエネルギーの消費

シェアードビジョンの作成は時間とエネルギーを要するため、プロセスが長引く場合があります。しかし、時間をかけることで共感性の高いビジョンが形成されるというメリットがあることを理解しましょう。

2.意見の対立

チームメンバーが異なる意見を持つことがあるため、ビジョンの作成過程で対立が生じる可能性があります。対立を建設的に解決するために、円滑なコミュニケーションが必要です。

3.誤解や曖昧さ

文章化されたビジョンが不明確だったり、誤解を招く表現を含んでいる場合、チームメンバーが異なる方向に進む恐れがあります。明確なコミュニケーションとフィードバックの重要性を強調しましょう。

4.プロセスの欠如

プロセスがうまくいかない場合、ビジョンがあいまいで実効性のあるものにならない可能性があります。この点を避けるために、リーダーシップやファシリテーションのサポートが必要です。

シェアードビジョンの作成においては、チーム全員の参加と協力が不可欠です。時間がかかるというデメリットはありますが、ビジョンがより強力で持続的なものとなるメリットもあることを念頭に置いて取り組んでください。

〈リンク〉
Good Team Relationsのビジョン作成

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