アクティブ・リスニング ビジネスに役立つ傾聴術
戸田 久実 (著)/日本経済新聞出版
こんなリーダーにおすすめ
・1on1に取り組みたい
・コミュニケーションスキルをアップしたい
・人間関係を改善したい
ざっくり目次
はじめに
第1章 アクティブ・リスニングとは何か
なぜいま「傾聴力」が求められるのか
プライベートでも。聴く力は求められている
第2章 アクティブ・リスニングの基本
相手が話しやすい態度を心がける
先入観を持たずに聴く
第3章 アクティブ・リスニングの実践
観察しながら聴く
自分が何を話すか考えながら聴いてはいけない
第4章 仕事の現場でアクティブ・リスニングを活かす
立場が違う相手と、うまくコミュニケーションをとるには?
思い込みにとらわれず、耳を傾ける
第5章 プライベートの場で活用するアクティブ・リスニング
怒りで解決策を見出だせない相手の話を聴くとき
聴いているうちに、怒りがわいてしまうときには
おわりに
内容
相手の話をじっくり聞くことで相互の理解が深まるという「傾聴」。実際、心理的安全性を高めることで相手が話しやすくなるなど、コミュニケーションが改善する効果があります。
そういった「カウンセリング」的傾聴術から、本書では一歩進めて「ビジネスを前に進める」ことを意識する。「聴く」ことによって、話を自分の思う方向に仕向ける「アサーティブ」なコミュニケーションも可能になるという。
一方で、アクティブに聴くには相手から話を引き出す「質問する力」も必要です。質問することでコミュニケーションのイニシアティブを取り、仕事を思うようにコントロールすることも可能となります。
本書では、リモートワーク時や集団的コミュニケーションなどのシーンを含めて、様々な事例を盛り込んで解説しています。
心に残ったフレーズ
43ページ9行目
心理的安全性が目指す要素のひとつに、立場が違ってもキャリアや考え方が違っても、対等に建設的な議論を交わせることが挙げられています。
これを実現するには、話し手が誰であろうと、相手の話に耳を傾けられる環境であることが不可欠です。
話を聴いてもらえない、意見を遮られる、否定される・・・という環境では、心理的安全性が成り立ちません。率直に自分が思ったことを意見できること、提案できること、「わからない」と言えることも、父かせないコミュニケーションなのです。
相手の話を頭から否定したり、批判することなく、遮ることもなく、耳を傾け合う関係を築いていきましょう。この積み重ねが、チームや組織で理想的な環境をつくり上げていくことにつながっていきます。