「なぜ」と聞かない質問術

中田 豊一 /ダイヤモンド社

こんなりーダーにおすすめ

・「話したはずなのに伝わっていない」と感じている
・前に進まないチームを前に進めたい
・メンバーの思考整理や自律性を引き出したい

ざっくり目次

プロローグ

序章 よくない質問が「会話のねじれ」を生み出す

「なぜ?」は致命的な「話のずれ」を生む
  理由を直接尋ねても、真実は見えてこない
「なぜ?」は相手に言い訳を強要する
  「なぜ?」は、相手を問い詰める

第1章 「事実質問」は最良の知的コミュニケーション

質問は「事実」「解釈」「感情」の3つに分けられる
  「事実を尋ねているつもり」が引き起こすズレ
思い込み質問の対極が「事実質問」
解釈がぶつかり合うと会話が「空中戦」になる

第2章 事実質問のつくり方 定義と公式

事実質問の定義:「答えが1つに絞られる質問」
  事実質問の3要件 ①疑問詞 ②時制 ③主語
思い込み質問を事実質問に変えていく
事実質問の原則:「考えさせるな、思い出させろ」
「いつ質問」は最強の事実質問
  まずは「いつ質問」だけでも始めてみよう

第3章 事実質問の繋ぎ方 始め方から終わり方まで

STEP1 最初は何から入ってもいい
STEP2 相手の答えの上に次の質問を重ねる
STEP3 止まったら、分岐点に戻って再開する
STEP4 答えやすい質問をする
STEP5 終わり方は考えなくていい

第4章 事実質問がすべて解決する

大原則:「解決はしてはいけない、させるもの」
PHASE1 問題・課題を定義する
PHASE2 当事者が誰なのか確認する
PHASE3 事実を見つめ、現実を浮き彫りにする
PHASE4 解決のために、「信じて待つ」

おわりに

内容

 なぜ』と聞くことをやめ、『いつ?』『どこで?』『誰が?』『何を?』と事実だけを聞く。本書は、40年以上にわたる対話の実践から導き出された「解釈のズレを取り去る方法」=事実質問術を体系化した一冊。

人は誰もが思い込みやバイアスから逃れられず、「なぜ」を問えば問うほど、解釈と解釈がぶつかる“空中戦”の会話に陥っていく。そこで著者は、意見や理由ではなく、事実に焦点を当てた質問によって、ズレを可視化し、問題の本質に最短距離で近づく手法を提示する。淡々と事実を聞き続けることが、最速の問題解決と正確な意思疎通を生み出し、同時に俯瞰力=メタ認知力も鍛えられる。

「なぜか話が通じない」と感じた経験のあるすべての人に向けた、知的対話力を磨くための実践書。

心に残ったフレーズ

36ページ4行目
 私の息子が小学校高学年の頃、休日の午後にサッカーの試合から帰したところをつかまえて、「試合はどうだったり」と聞いたところ、返ってきたのは「ビミョー」のひとことでした。その後、類のほうにも試験のことを同様に「テストとうだった?」と暮れたら、これまたぶっきらぼうに「ふつう」のひとこと。腹が立った私は、「お父さんがマジメに聞いているのに、お前らはそんな投げやりな返事しかできんのか」と怒ってしまいました。
 しかし、よく考えてみれば悪いのは私の質問でした。本当に相手に関心があるのなら、別の問い方があったはずです。サッカーの試合に関心があるなら、「相手はどこのチームだった?」「勝ったの、負けたの?」「今日はどのポジションで出たの?」など、いくらでも質間は考えられます。そう問えば息子はもう少しまともに応じてくれたはずです。
 つまり、質問はしているものの、なんとなく惰性でコミュニケーションを取ろうとしているだけで、知りたいことが具体的に浮かんでいないのです。

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