自主経営組織のはじめ方 現場で決めるチームをつくる

アストリッド フェルメール/ベン ウェンティング/ヨス デ ブロック
嘉村 賢州/吉原 史郎(翻訳)/英治出版

こんな悩みを持つリーダーにおすすめ

  • 自主経営組織について
  • 組織・チームにマンネリ感が漂う
  • 主体的に動くチームにしたい

ざっくり目次

訳者まえがき
序文
はじめに
第1章 自主経営の誕生
    なぜ自主経営に移行すべきなのか
    自主経営は、どのように機能するのか?
    自主経営は職種にどう影響するのか
    落とし穴

第2章 階層型から自主経営へ
    ビジョンと構造を追求する
    条件や仕組みを整える
    マネジャーをコーチにすべきか?
    自主経営で、組織文化は一変する!

第3章 マネジャー
    手放し、ファシリテーションする
    フレームワークとルール
    マネジャーとコーチとの関係
    新たなマネジメントの形

第4章 間接部門
    現場を支える関節部門
    間接部門と現場チームの関係

第5章 チームコーチ
    組織内での位置づけ
    求められるアドバイスと、求められないアドバイス

第6章 自主経営チーム
    チームをつくる
    チームタスクとは?
    チームミーティング
    限界を尊重する

第7章 解決指向のコミュニケーション
    問題指向と解決指向を区別する
    つねに新しい「今」と向き合う

第8章 解決指向のミーティング
    「他に何かありますか?」
    まとめではなく質問を

第9章 対立に対処する
    対立とは?
    意見の食い違いは解決しなくてもいい

第10章 最後に・・・よくある質問

内容

自主経営が意味すること、さらに、階層型組織から自主経営組織への移行プロセスの全体像が具体的に紹介されている。

話題を集めた「ティール組織」で事例として扱われた企業をはじめ、200社以上のコンサルタントに携わった2人の著書。

従来の階層型組織のように上司・部下の関係がなく、チームが意思決定をするのが自主経営。

現場で業務に精通しているチームにほぼあらゆる判断を委ねることで、チームは責任感を持ちプロ意識を発揮する。それは従業員満足度、顧客満足度を高めていくことにつながる。

自主経営は目的ではなく手段。そして現場だけでなく間接部門を含めた組織全体に間接費の削減や規則の削減など優れた効果を発揮する。

Good Point

BtoCの現場ではすでに自主経営に近いスタイルになっている企業もあると思います。

たとえば、宅急便のヤマト運輸。地域に細かく拠点(宅急便センター)を配置し、地域密着のサービスを提供。企業ビジョンの沿った高いサービス品質は、まさに自主経営だからこそのものだと、この本を読んで思いました。

「ティール組織」や「自主経営」は決して理想論ではないことがこの本を読むとわかります。

介護現場は自主経営が最も適するケースです。チームあるいは個人の裁量で業務を遂行する。その現場チームを支える体制を整える。こうしたフォーメションづくりに勇気を与えてくれる本です。

心に残ったフレーズ

38ページ12行目

 チームが自分たちの仕事に打ち込み、自ら意思決定を下せるような明確なフレームワークができたら、チーム間の違いが少しずつ、でも確実に見えてきます。このような違いがあることに、管理中心で考えるマネジャーは苛立ったり、認めなかったりするかもしれません。なぜなら、「正しいこと」と「間違っていること」との境界がわかりにくくなるからです。
 ところが、現場業務に焦点をあてて考えれば、顧客のニーズに応えるために、チーム間の違いが必要となる場合もあります。結局のところ、これも自己組織化の目的のひとつなのです。

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