組織の未来はエンゲージメントで決まる

新居佳英、松林博文/英治出版

こんなリーダーにおすすめ

・社員がいきいきと働く組織づくりをしたい
・エンゲージメントを理解したい
・離職率を下げたい

ざっくり目次

はじめに

序章
チームや組織にとって、いちばん大切なもの

 やる気のない社員が7割!日本企業の驚くべき現実
 みんなが新しい組織のあり方、新しい働き方を求めている
 すべてのカギは「エンゲージメント」
 こんな人に読んでほしい

第1章
エンゲージメントとは何か

 スターバックスの従業員はなぜいきいきしているのか
 エンゲージメントの定義
 従業員満足度、モチベーション、ロイヤルティとの違い

第2章
なぜエンゲージメントが重要なのか

 世界の成長企業が続々導入
 正解のない時代だからこそエンゲージメントが重要
 エンゲージメントは企業の業績に直結する
 イノベーションにもエンゲージメントが不可
 組織のかたちとエンゲージメントの関係

第3章
日本はエンゲージメント後進国?

 あなたはどう回答する? ギャラップ査の12の問い!
 なぜ日本企業ではエンゲージメントが低いのか
 心に響くビジョンがない、ビジョンで人を選んでいない
 環境・業務・人材と組織形態がマッチしていない
 「働き方改革」で見落とされていること
 ポテンシャルは高い日本企業・JAL再生の本質

  

第4章
エンゲージメントを高める
9つのキードライバー

 エンゲージメントを「見える化」する方法
 エンゲージメントを左右する9つのキードライバー
 何がエンゲージメントを変化させるのか
 エンゲージメントは日々変化する
 組織改善は自社で取り組むべき課題

第5章
実践! エンゲージメント経営

 「チャージ休暇」「イエーイ」…意志・意図のある制度づくり(Sansan株式会社)
 ワンマン経営から「ワクワクできる会社」へ(白鷺ニット工業株式会社)
 100年企業、大規模な変革にチャレンジ(株式会社福井)
 エンゲージメント向上のため先進企業は何をしているのか

第6章
エンゲージメントで組織はこう育つ
アトラエでの取り組み

 エンゲージメント経営で組織はどう変わるのか
 性善説に基づく経営ー一人ひとりが主体的に働く
 売上高も個人の生産性も順調に伸びてきた
 働く人たちが自ら声を上げ、組織改善に取り組もう

第7章
これからの組織とエンゲージメント

 エンゲージメント向上こそ、重要かつ喫緊の「経営課題」
 組織はオープン化し、マネジメントは「支援」になる
 ムダや遊びを許容し、対話で気持ちをすり合わせる
 AI時代だからこそ、心の領域がますます重要になる
 楽しく働くことが成果を生み、よい関係が幸せな職場をつくる
 邪悪になるなーこれからのリーダーの条件
 組織やチームを変える鍵ーメンバー自身で始めよう

おわりに

内容

本書は「組織づくり」「働き方改革」の切り札、待望の入門書。
業績との相関が科学的に証明され、スターバックスやザッポスなど世界の成長企業が重要視する「エンゲージメント」について解説します。
老舗の製造業から新興IT企業まで、さまざまな企業の取り組み事例を紹介しながら、生産性、収益性、離職率との相関を明らかにします。
エンゲージメントの高さが、組織の生産性や従業員の働きがいへ、大きな影響を与えることを実感できるはずです。

心に残ったフレーズ

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 モチベーションは仕事のパフォーマンスにも影響を及ぼすと期待されがちです。しかし、本当にそうでしょうか。
 モチベーションの高さとエンゲージメントの高さはしばしば相関しますが、モチベーションが個々人の「動機づけ」であるのに対し、エンゲージメントはその語源からもわかるように個々人と仕事・組織の「関係性」を表します。この違いは重要です。モチベーションが高くても、個々人がばらばらな方向を向き、協働することができなければ、組織としての生産性は高まらないでしょう。つまり、モチベーションは個人としての主体的行動を促すことはできても、それが組織としての成果につながるとは限らないのです。
 組織で働く人にとって本質的に大切なのは、エンゲージメントだと言えるでしょう。

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