武器としての組織心理学

山浦 一保/ダイヤモンド社

「武器としての組織心理学」の表紙

こんなリーダーにおすすめ

・メンバーのモチベーションを高めたい
・チームをまとめたい、一つにしたい
・メンバーとの信頼関係を強化したい

ざっくり目次

はじめに リーダーのための最強の教養「組織心理学」

第1章 
妬みを中和し、モチベーション引き出せ

  筋が通らない行動は「感情」のせい
  最も厄介な感情は「妬み」である
  妬みを買った人がとるべきアクション

第2章
「チームの温度差」を埋めよ

  「チームの温度差」の正体
  あいさつの影響力
  人間関係の凹凸を埋める

第3章
「隠れた不満」を見つけ、有益化せよ

  上司への不満は、常に隠蔽されている
  不平不満を利用する
  モチベーションを上げるコミュニケーション戦略

第4章
権力と賢く付き合え

  権力が人を変える
  上方向への影響戦略

第5章
「失った信用」を取り戻せ

  信頼関係はあっという間に崩壊する
  謝罪する・赦す
  相談をもちかける

おわりに 関係性を重視するリーダーシップ

内容

本書は、組織の中での人間関係や行動を心理学的な観点から解釈し、組織の持つ潜在的な力を最大限に活用する方法を提案。組織心理学の理論を用いながら、組織の実践的な問題を解決する方法を具体的な事例を交えながら紹介しています。

まず、組織心理学の観点からの解決法やチームビルディングの方法、組織文化の変革などの他に、メンバーのモチベーションやエンゲージメントの向上についても言及されています。さらに、組織の変革やリストラなどの難局における組織心理学の活用法についても解説されています。組織の変化に伴うメンバーの心理的な抵抗やストレスを理解し、適切な対応をするためのアプローチが紹介されています。

心に残ったフレーズ

97ページ6行目
 コミュニケーションの役割は、ただ情報を共有するだけではありません。
 仮に自分と相手が同じモチベーションであれば、情報共有のコミュニケーションだけでも問題ないでしょう。
 しかし、現実には異なるモチベーションの人たちが集まって組織になっています。
 ですから、情報共有はあくまで必要最低限のコミュニケーションであって、十分なコミュニケーションとは言えないのです。 
 そこで、「温度差を埋める」コミュニケーションが重要になります。
 人のモチベーションが「他力本願型」の部分に大きく左右される以上、メンバーのパフォーマンスはコニュニケーションによって大きく変わります。

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