日本人だけが知らない 世界基準の「質問力」
大野 和基 (著)/祥伝社

こんなリーダーにおすすめ
・会話が深まらないと感じているリーダー
・つい教えてしまうリーダー
・思考力を高めたいリーダー
ざっくり目次
はじめに
Chapter1
日本人がついやってしまう質問の「悪いクセ」
絶対に避けなくてはいけない、質問の“イソコ化”
数珠つなぎ質問”は、相手を混乱させるだけ
40年かけて広がってしまった“タハラ化”という勘違い
Chapter2
効率のよい準備が「望む答え」への最短コースとなる
準備のクオリティが、仕事の出来のすべてを握る
“逆算”をすれば、時間は必ずつくり出せる
ロールモデルをまねるのも、質問力アップの一手である
Chapter3
主導権を握りながら相手に気持ちよく話させるコツ
アタマの3~5分だけを雑談タイムと割り切る
オープンクエスチョンで短いのが理想の質問
かぶせる、さえぎる、奪うは、質問力の対極である
Chapter4
ピンチをチャンスに変える「変化球」の投げ方
いい答えを得る質問術は、釣りと同じ要領である
“怒り”という感情も、ときに有効利用できる
会話のカオスの正しい脱出法;
Chapter5
人生の基盤となる「質問力」のマジック
「価値判断」こそが、人の目を歪ませる
みんながいる場で、口にすべきでないこと
英語がフランクな言語というのは、大いなる勘違いである
内容
本書はダン・ブラウンやマイケル・サンデル、ユヴァル・ノア・ハラリら世界的知識人にインタビューしてきたジャーナリストが、「良い質問」がいかに深い答えを引き出すかを実例とともに解説する一冊です。
面接や会議、商談、日常会話に至るまで、相手の本音や本質、さらには期待を超える「200%の答え」を導くための問いの設計法を提示します。質問は思いつきではなく、目的から逆算して組み立てるものであり、情報・意見・感情を引き出すために「開く」「絞る」などの型を使い分けることが重要だと説きます。
また、日本特有の遠慮や察しの文化によって生じる「聞けない・曖昧にする」傾向を乗り越え、世界基準で通用するコミュニケーションの原則を身につけることの必要性を示しています。
心に残ったフレーズ
43ページ5行目
そもそも、新聞記者やニュースキャスターといったプロも含めて、日本人は相手に何かを聞く際のマナーを勘違いしているとしか思えない。
というのも、まさにアイスのごとくカチコチ、ただでさえ温まりきっていない場の雰囲気を、さらに凍らせるような硬いことしかしゃべらない人があまりにも多いのだ。おそらく、目上の人には敬語を話し、敬意をもって接するという日本の教育や、社会習慣も、その一因となっているのだろう。
もちろん、いきなりジョークを飛ばすべきだなどと言っているのではない。とりわけ初対面の人に会うや否や冗談を言えば、かえって心証が悪くなることも大いにある。
だが、前項でも見たように3分、5分といった雑談の時間は、相手のガードを下げさせるまたとない機会だ。質疑の場は、しょっちゅう会う知り合いとバカ話をするのとは、わけが違うのもまた事実である。久しぶりに会う人も、こちらが何らかオフィシャルなビジネストークをする、あるいはインタビューをするとなれば、無意識のうちに身構えるだろう。まして初対面の人ならなおさらだ。
