何でも言える職場はどっち? 「心理的安全性」をつくる104問
池本 克之/自由国民社
こんなリーダーにおすすめ
・人間関係に良い職場をつくりたい
・やる気が出る職場にしたい
・安心して働ける職場にしたい
ざっくり目次
はじめに
第1章 みんながほっとするの、どっち?
「心理的安全性」って何だろう?
- 挨拶は…・・?・自分からする/自分からはしない
- 演品が不足していたら…?補充する/誰かが買うまで待つ
19.仕事で失敗したら…•・恥ずかしい/なんともない?
第2章 みんなが落ち込まないの、どっち?
- 直な人は…・•・損をする/罠にはまらないよう守ってあげる
- 人を守ってあげるのは.?優しさ/戦しさ
第3章みんなが助け合えるの、どっち?
- 時間厳守を求められるのは…?窮屈/社会人として当たり前
- 役に立たないと思われたくないので…?気が休まらない/役に立つ行動をするのみ
- 落ち込むことがあると…?立ちれるのに時間がかかる/すぐに対策を考える
第4章みんなが仲良くなるの、どっち?
- 遅刻の連絡は…?LINEで問題ない/電話でするのが当たり前
- 会社の飲み会は…? 全員参加/任意参加
- お昼お休みは…?ひとりがいい/誰かと一緒がいい
第5章みんながやる気を出すの、どっち?
- 評価制度は…?毎年リニューアルする/変わらない
- 業務の範囲は…?制限されたくない/取り決めてほしい
おわりに
内容
心理的安全性が保たれている職場とは、「上司、部下のどちらも言いたいことが言える空気感がある状態」の職場を指します。どの立場の人も心理的安全性が確保されていれば、組織としてのパフォーマンスが上がるのです。
心理的安全性が低くなる原因には、「無知、無能、邪魔、ネガティブ」の4つがあります。そして、心理的安全性が確保されていなければ、日常の仕事でも、「自分から言い出して怒られるよりも、言われてから動いたほうが被害を受けなくて済む。だから、指示を待っているほうがラク」と考える「指示待ち族」が増えてしまいます。
その結果、新しい発想は生まれなくなり、生産性が低くなり、売上も上がりません。つまり、会社の成長は、心理的安全性がどれだけ確保されているのかによって決まってくると言っても過言ではないのです。
本書の2択の質問への回答と解説には、会社やチームの心理的安全性を高めるためのヒントが詰め込まれています。
心に残ったフレーズ
56ページ5行目
そもそも、なぜZ世代の人はチャレンジしたがらないのでしょうか?
それはおそらく、チャレンジした結果、昇進した上司がプライベートを犠牲にして、残業している姿を見て、「あんな毎日を送りたくない」と思うのでしょう。
「チャレンジすれば、給料や役職は上がるかもしれない。でも、大変なことがセットでついてくるから望みません」
若手社員がこう発言することに、悩んでいる会社は、少なくありません。
「目立ちたくない」と考える人が多いのも、Z世代を中心とする若い世代の特徴
目立つと同僚に嫌われる、いじめに遭う、同期・友人と一緒に遊べない、だから目立つポジションに就きたくない、みんなと一緒がいい、と考えているのです。
そのため、みんなの前で褒められることも極端に嫌がります。