「いい質問」が人を動かす
谷原 誠/文響社
こんなリーダーにおすすめ
・すべてのメンバーと良い関係を築きたい
・メンバーの本音を聞きたい
・部下のやる気を引き出したい
ざっくり目次
はじめに
なぜ、いま質問する力が求められているのか?
第1章 知りたい情報を楽々獲得する6つのテクニック
全てを聞き出す6つのベーシック・クエスチョンとは?
ダメな質問の7つのパターン
第2章 聞くだけで人に好かれる「いい質問」
人に好かれるための6つの法則
質問する態度は言葉以上に影響を与える
第3章 その気にさせる「いい質問」
人をその気にさせる2大原則
説得したければ、質問を!
第4章 人を育てる「いい質問」
部下を育てられない上司とは?
上司の2つの責任とは?
第5章 議論を制する「いい質問」
質問で、相手の価値観をこっそり変える
「そもそも流儀論術」
第6章 自分を変える「いい質問」
人生で成功するための3つのルール
今すぐ自分を変えるための質問ワーク
引用・主要参考文献
内容
人生に行き詰ったり、仕事がうまくいかったりしたとき
もしかしたら「質問」を変えてみるといいかもしれません。
なぜなら、質問は相手から情報を引き出すだけではなく、 相手を「その気にさせて」「自ら動いてもらう」のに非常に有効だからです。
心理学を応用した、人に好かれる質問の仕方
「仮にクエスチョン」で本音を引き出す
質問で、自分の人生を思い通りに変えられる
短所を長所に変える逆転クエスチョン
「いい質問」は一瞬で相手の心を掴み、相手を動かします。
それによって、取引先や同僚、パートナーとの人間関係が改善するだけでなく、人生が大きく変わる質問術です。
心に残ったフレーズ
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人間が動くには、まず感情が動いて欲求が発生し、その後理性でその行動を正当化する、というプロセスをたどることがわかります。
テレビの通販番組は忠実にこのプロセスを守っています。決して最初から値段が出てきたりしません。まずは商品のメリットをこれでもか、というくらい打ち出します。その結果、浦費者がその商品を欲しくなります。感情が動くわけです。そのような段階になった後で、ようやく値段を明らかにします。そして、理性であれこれ考えている段階で、「分割払い」や「金利ゼロ」など、理性が購入を正当化しやすいような情報を提供します。さらに「おまけでこの商品もおつけします」とさらに購入を正当化する情報を提供する場合もあります。このようなプロセスを経て、消費者は購入を決定するのです。
したがって、人をその気にさせ、動かすには、「まず感情を動かし、その後理性で正当化できるようにしてあげる」ことが必要ということになります。
そして、そのプロセスを実現するには、質問が強力な武器となるのです。