第4回 振り返り(リフレクション)を習慣にする

仕事が終わった後、あるいは会議が終わった後に、
「今日はどうだっただろう?」
と立ち止まって考える時間はありますか。
多くの人は、次の仕事に追われています。
会議が終われば次の会議へ。
一つの案件が終われば次の案件へ。
その結果、経験は積み重なっても、学びは積み重なりません。
学習する組織をつくるために欠かせないのが、
振り返り(リフレクション)です。
リフレクションとは、経験を振り返り、そこから学びや気づきを見つけることです。
今回は、なぜ振り返りが大切なのか、そしてどうすれば習慣にできるのかを考えていきます。

■ なぜ振り返りが必要なのか

私たちは日々、多くの経験をしています。

  • 会議をする
  • お客様と話す
  • チームで仕事を進める
  • トラブルに対応する

しかし、経験しただけでは成長にはつながりません。

同じ経験をしても、

  • 学ぶ人
  • 学ばない人

がいます。

その違いを生むのが振り返りです。

経験は「素材」です。

振り返ることで初めて、その素材が学びへと変わります。


■ 振り返りが続かない理由

振り返りが大切だと分かっていても、続かないことがあります。

理由はシンプルです。

① 忙しい

最も多い理由です。

振り返りは緊急ではありません。

だからこそ後回しになります。


② 完璧にやろうとする

「しっかり分析しなければ」

そう考えると負担になります。

振り返りはレポートではありません。

まずは短くても十分です。


③ 一人で抱え込む

振り返りは個人でもできますが、対話の中で行うと続きやすくなります。

一人では気づけない視点を得られるからです。


■ シンプルな振り返りの型

振り返りを習慣にするためには、型を持つことがおすすめです。

たとえば次の3つです。

● うまくいったこと

まずは成果や良かった点を確認します。

  • なぜうまくいったのか
  • 次も続けたいことは何か

を考えます。


● 課題だったこと

うまくいかなかったことを整理します。

ここで大切なのは、人を責めないことです。

「誰が悪かったか」ではなく、

「何が起きていたのか」

を見ます。


● 次にやること

最後に改善点を一つ決めます。

大きな改革は必要ありません。

小さな一歩で十分です。


■ 5分の振り返りでも効果はある

振り返りというと、長時間のミーティングを想像する人もいます。

しかし実際には、5分でも十分です。

たとえば会議の最後に、

  • 今日の学びは何だったか
  • 次回試したいことは何か

を一人ずつ話す。

あるいは週末に、

  • 今週うまくいったこと
  • 来週改善したいこと

を書き出す。

それだけでも学びは積み重なります。

重要なのは長さではなく、継続です。


■ リーダーが振り返りを支える

振り返りは個人の努力だけでは続きません。

チームの文化にしていく必要があります。

そのためにリーダーができることは、

  • 振り返る時間を確保する
  • 自分から振り返りを話す
  • 失敗を責めない

ことです。

リーダーが率先して学ぶ姿を見せると、チームも学びやすくなります。


■ 振り返りは未来のために行う

振り返りというと、過去を見る作業に思えます。

しかし本当の目的は違います。

振り返りは、

「次にどうするか」を考えるために行うもの

です。

過去を責めるためではなく、未来を良くするために行う。

その視点が大切です。


■ 締めの言葉

学習する組織は、特別な才能を持った人たちが集まった組織ではありません。

経験から学ぶ習慣を持った組織です。

そして、その習慣の中心にあるのが振り返りです。

忙しい日々の中だからこそ、少し立ち止まる。

その数分が、チームの未来を変えていきます。


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