Z世代・さとり世代の上司になったら読む本
竹内 義晴/翔泳社
こんなリーダーにおすすめ
・世代間ギャップで悩んでいる
・新人を職場に定着させたい
・若い世代に遠慮してしまう
ざっくり目次
はじめに
第1章 引っ張ってもついてこないZ世代・さとり世代
1-1「正しさ」と「正しさ」の対立
1-5「世代の特徴」を知れば、ちょうどよい距離感が見えてくる
第2章 よい関係を「きずく」には、ギャップに「きづく」ことから
2-1上司と部下が分かり合えない本当の理由
2-2コミュニケーションに潜む「3つの罠」
第3章 「自分らしさ」を生かしたマネジメントが部下の力を引き出す
3-1内発的な動機を促すのは、部下が安心して話せるフラットな「場」
3-6【伝える】心理的負担ではなく成長につなげる言葉のテクニック
第4章 自由で楽しい「石垣チーム」が部下の強みを伸ばす
4-1これからのチームづくりには「個性と強み」がカギ
4-2中堅世代こそ「楽しく働く」を目指そう
おわりに
内容
チームワークを良くする為には、コミュニケーションの活性化が重要です。
とろこが、働き方や考え方の多様化にともない、「若手は何を考えているのか分からない」など、世代間ギャップによる、コミュニケーションの問題に悩んでいる人が増えています。
本書では、Z世代の若手社員に「噛み合わなさ」を感じている管理職に向けて、部下とよい関係性を築くための
コミュニケーションのポイントを解説していきます。
コーチングや心理学などの内容をベースに、誰もが実践しやすいように、本質的なことをシンプルにまとめてあります。
20代の「Z世代・さとり世代」と呼ばれる世代を部下に持つ中間管理職の方、若手のマネジメントに難しさを感じているリーダー世代の方。部下が何を考えているのかよくわからない、コミュニケーションがうまくいかない、若手がすぐ辞めてしまうなどの課題をお持ちの方。「若手世代との、世代間ギャップに悩んでいる」という全ての方におすすめの書籍です。
心に残ったフレーズ
60ページ1行目
「何かを変えていこう」とするときに、「こうすればうまくいく」という方法を知りたくなるのが人間だと思います。というより、私自身がそうでした。悩んでいるときは、解決策を求めて、1日1冊ぐらいのペースで、本をたくさん読みました。
だけど、同じジャンルの本をたくさん読んで、気が付いたことがあります。それは「多少の違いはあれど、言っていることって、みんな同じだな」ということでした。
物事に悩んでいるときって、一刻も早く環境を変えたいがために、奇跡を求めて、いろんなTipsやノウハウを知りたくなる時期ってあると思うんですよね。「こうすればうまくいく」みたいな。
でも、大切なことって、それほど複雑ではない、というか、「話をよく聞く」とか、「無理強いしない」とか、「理不尽なことを言わない」といったことのように、「シンプルで、当たり前のことが多いな」、と思っています。それはつまり、コミュニケーションをよくする「やり方」というよりも、「リーダーとして、どうありたいのか」という、「あり方」の問題であることが多い、ということです。
それならば、「この場合はこうすれば・・・」というTijpsやノウハウは、いったん脇に置いておいてもいいのかもしれませんね。
また、チームをよくしていくためには、その、リーダーとしての「あり方」を、伝えることも大切だと思っています。メンバーと「よい関係をつくりたい」と思っているということは、「みんなと、いい気分で仕事ができたらいいな」とか、「誰ひとりとして、メンタル的な不調を起こさずに前向きに働いてくれたらいいな」のような、リーダーとしての思いがあると思います。もし、可能であれば、チームのメンバーにあなたの思いを伝えてみませんか?これは、なかなか勇気がいることですが、あなたにとっても、メンバーにとっても、すごく大事なことだと思います。