構造化思考のレッスン

荒木 博行/ディスカヴァー・トゥエンティワン

こんなリーダーにおすすめ

・説明がうまくできないと感じる人
・伝える力を伸ばしたいと考えている人
・「結局なにが言いたいの?」と言われてしまう人

ざっくり目次

プロローグ
CHAPTER1 構造化とは何か?

CHAPTER2 構造化の5P

CHAPTER3 構造を表現する

CHAPTER4 構造化を実践する

CHAPTER5 構造化の難所を乗り越える

CHAPTER6 構造化が持つ本質的な力

おわりに

内容

本書は、「考える力」を根本から鍛える実践書です。資料作成やプレゼンが苦手で、「何が言いたいの?」と言われがちな人に向けて、複雑な情報を整理し、視覚的にわかりやすく伝える「構造化思考」を紹介しています。

構造化とは、目的に合わせて情報を最適な形に整理する技術であり、会議・戦略立案・人間関係など、さまざまな場面で活用することができます。本書の中心は「5Pフレームワーク」―Purpose(目的)、Piece(断片)、Perspective(視点)、Pillar(支柱)、Presentation(表現)―で、思考を体系的に整理する道筋を示しています。AIロボット「コウゾウ」と主人公タカシの対話形式で構成され、楽しく理解を深めながら実践的に学べる点も特徴です。

構造化思考を身につければ、思考がクリアになり、問題解決や伝達力が飛躍的に高まり、「なんとなく考える」から「構造的に考える」へと頭の使い方が変わる一冊です。

心に残ったフレーズ

21ページ10行目
「たとえば、仕事に対する不平不満が溜まっていたとします。そんなときは、自分が何に対して不平不満を抱えているのか、それをノートとペンを使って書き出し、その原因と結果の関係を、簡単でもいいので視覚的に整理してみるのです。そうしたらどうなると思いますか?」
「うーん、視覚的に捉えると、客観的になることができる・・・ということかな?」
「そうです。自分が紙に書いたものは、書いた瞬間に自分から切り離されて、『紙に書かれた概念』になります。その瞬間、私たちは自分の考えに対して客観的になることができるのです。そうすれば、よりフラットな目線で『どうしたらこの状況を改善できるか?』という問いが浮かび上がってくるはずです」
「なるほど。自分の考えが視覚化されることによって、主観性が弱まり、客観性が高まるのか・・・。つまり、思考が自分の外側に見える状態に置かれると、『自分』と『自分の思考』が切り離されて、どこか他者の考えのように批判的に考えることができる、ってことか」

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