人を動かす傾聴力

林田康裕 /ぱる出版

こんなリーダーにおすすめ

・メンバーにより意欲的になってもらいたい
・メンバーの思いや考えをもっと聴き出せるようになりたい
・メンバーとの関係性をもっと良いものにしたい

ざっくり目次

CHAPTER 1
傾聴力実現できる事

CHAPTER 2
欲求理解する―共感・承認

CHAPTER 3
完全なる「相手軸」になる

CHAPTER 4
くスキル①マインドセットえる

CHAPTER 5
くスキル②相手会話膨らませるスキル

CHAPTER 6
くスキル③相手本音迫るスキル

最後に
傾聴が得意?苦手?すべてはこれで決まる

内容

 本書は、部下の主体性を引き出す、営業での成約率を高める、相手との相互理解を深めるなど、人間関係のあらゆる場面で役立つ「傾聴」の技術を具体的に解説した一冊です。ただ指示や説得で人を動かすのではなく、相手自身が内面の想いに気づき、自発的に行動したくなるように導くことを重視しています。

 本書では、多様な会話事例を通じて「なぜこの質問をするのか」まで詳しく解説し、理想的なコミュニケーションの本質に迫ります。経営者には従業員の視座に寄り添い、心を開かせる方法を、管理職には世代間ギャップを超えて部下の想いを引き出す方法を提案。営業職には売らずに「欲しい」と言ってもらう関わり方を、コンサルタントやカウンセラーにはクライアントの主体性を引き出し長期的関係を築くヒントを紹介しています。相手の心を動かす力を磨きたいすべての人にお勧めです。

心に残ったフレーズ

72ぺージ1行目
 私たちには「私だから出来ているんだ」「自分だから知っている」と、心のどこかで思っている要素があります。私たちは独自の経験をしてきているので、そう思って当然でしょう。でもこの想いが、相手を敬う事を阻害してしまいます。
 傾聴スキルよりも大切な2つの土台、と書きましたが、その1つ目は、「相手を敬う事」です。あらゆる人と人との関係がありますが、相手を敬い続けられるかどうかで、目の前の方との関係が大きく変化します。逆に、誰かに対して、
「なんか頼されていない様に感じる」「私の話を全然聞いていないよな、この人・・」とネガティブに思った経験もあるのではないでしょうか。そう言った対応をされた人に対しては、何を問われても心を開いて話さないですよね。相手を敬う事を怠った状態で、傾聴スキルだけを磨いても意味がないという事です。

 重要な事なので繰り返しますが、傾聴スキル以前に、やはりマインドセットが土台になります。スキルだけが高くても、心が整っていなければ、身振り手振り、眼差しや表情に自分の考えが現れてしまいます。心を感じるコミュニケーションなのかどうか。これを生み出しているのがマインドセットになります。

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