「わかる」から「動ける」まで 言葉の解像度を上げる
浅田すぐる/プレジデント社

こんなリーダーにおすすめ
・プロジェクトやタスクが停滞しがち
・部下やチームの理解度に差がある
・組織文化の「言ったつもり」「察してほしい」が課題
ざっくり目次
はじめに 「1枚」で仕事の停滞を一掃する
序章 雑な言葉からは、雑な仕事しか生まれない
第1部 言葉の解像度を上げる「基本」編
当事者意識をもつ
優先順位をつける
うまくまとめる
第2部 言葉の解像度を上げる「実践」編
お客様の立場で考える
視野を広くもつ
周知徹底する
徹底的に考え抜く
会議をうまく仕切る
臨機応変に対応する
良いアイデアを出す
もっと集中する
成果を出す
おわりに「情緒・スキ」あっての「情報・スキル」
あとがき&「実践レポート」のご案内
内容
本書は、ビジネスで頻繁に使われる「当事者意識を持て」「優先順位をつけて」「周知徹底」など曖昧なフレーズの意味を明確化し、実際に行動につなげる方法を解説した一冊です。
多くのビジネスパーソンが、上司からの指示や日常のやり取りで「何をすればよいかわからず停滞する」経験をしている中、本書はその課題に対応。著者が提唱する「紙1枚フレームワーク®」を用い、12の代表的フレーズを例に、まず「わかる」段階で意味を具体化し、続いて「動ける」段階で実践例を示すことで、型通りに動く経験を通じて自分の行動に落とし込める。
これにより、曖昧な指示でもフリーズせず、自分や部下がスムーズに動けるようになり、業務の停滞を解消し、成果につなげる力を養うことができます。
心に残るフレーズ
64ページ2行目
日本のビジネス環境には、曖昧な言葉・フレーズが多数飛び交っています。
ただ、それらについて誰かが懇切丁寧にかみ砕いてくれるのを毎回のように期待することは、残念ながらできません。
もちろん、AIに相談すればわかりやすく解説してくれるような時代になってきてはいます。ですが、AIの回答は、あなた自身や、何よりあなたの部下の前提や個別の事情、これまでの背景等までは考慮に入れることができません。
AIに手足がない以上、自身や部下が直面している状況に当てはめながら言葉の解像度を上げ、自らが理解・行動していく。とりわけ、部下の理解や行動をサポートしていく力の重要性は、今後も変わらないはずです。
こうしたスキルが不足したままでは、AIを使いこなす人材ではなく、ただA!に振り回されるだけの存在になってしまいかねません。

