宇宙兄弟 今いる仲間でうまくいくチームの話
長尾彰/学研プラス
こんなリーダーにおすすめ
・自分はチームに恵まれていない。
・チームビルディングにメンバーが興味を持ってくれない。
・リーダーとして、チームをどのようにまとめていいかわからない
ざっくり目次
はじめに
「今いる仲間」で始まるチームづくり
第1章 チームの成長を阻害する思い込みのワナ
「理想の組織」やチーム作りに「成功ルール」はない
リーダーに必要なのは管理より「自律」を生み出す力
第2章 チームの成長を促す4つのリーダーのスタイル
リーダーのスタイル1 ファシリテーター型
リーダーのスタイル2 マエストロ型
リーダーのスタイル3 ティーチャー型
リーダーのスタイル4 コンサルタント型
第3章 チームの成長法則「チームメイキング編」
第1ステージ フォーミング【形成期】
第2ステージ フォーミング【試行錯誤期】
第4章 チームの成長法則「チームビルディング編」
第3ステージ ノーミング【規範期】
第4ステージ トランスフォーミング【達成期】
第5章 「しない」をすれば、あなたもチームもうまくいく!
うまくいくチームのアクティブな状態とは
今いる仲間とうまくいくために、あなたができること
おわりに
内容
『宇宙兄弟』のムッタやヒビト、チーム「ジョーカーズ」の成長ストーリーなどを分析し、登場人物に合わせたそれぞれのリーダーの型から、異なるチームビルディングの方法を紹介。
約20年にわたって3000回を超えるチームビルディングをしてきた著者の「チームビルディング」の教科書です。
心に残ったフレーズ
22ページ6行目
よいチームをつくることで、よい仕事ができるようになる。
チームビルディングに取り組む根底には、こうした期待があると思います。
じつは僕自身も、ほんの数年前までこのような考えを持っていました。素敵なチームをつくることができれば、自然と仕事もうまくいくようになるのだーと。
ところが現場で組織開発の実践を重ねていくと、逆だということに気づきました。
よい仕事(働き方)が、よいチームを生み出している。
チームづくりそのものを目的とせず、結果としてよいチームになっていくような仕事の取り組み方、手順、環境そしてビジネスモデル(事業形態)をつくり出すことが、チームビルディングの本質だと思うのです。
謎かけみたいですが、「チームづくり」そのものを目的にすると、トップダウンでの強権的・独裁的なチームビルディングが始まってしまうといった事態が発生することは、先に述べたとおりです。
また、書籍やほかのメディアで目にする成功事例に関しても、その多くはビジネスモデルそのものや、仕事の取り組み方を工夫することで最高のチームが生まれたのであって、スタートが「理想の組織をつくろう」ではなかったはずです。