リーダーシップとマネジメントの役割とは? ビジネスの現場で活かすポイント

違いを説明できますか?

 リーダーシップとマネジメント、この2つはビジネスの現場でよく使われる言葉ですが、混同されがちです。リーダーシップは「どこへ向かうか」を示し、人を動かす力。一方、マネジメントは「どうやって進めるか」を計画し、実行を管理する力です。どちらも組織を動かす上で欠かせない要素ですが、その役割は大きく異なります。
 今回は、リーダーシップとマネジメントの違いを、新人にもわかりやすく伝えるために、共通点と違いをシンプルに整理してみます。

共通点:どちらも組織を動かす役割

リーダーシップもマネジメントも、組織の目標を達成するために必要な役割です。どちらが欠けても、チームはうまく機能しません。

違い:方向性を示すか、仕組みを作るか

項目リーダーシップマネジメント
目的ビジョンや方向性を示す計画を立てて実行を管理する
役割チームを鼓舞し、変化を促す仕組みを整え、安定的に運営する
時間軸未来志向(新しい挑戦)現在・短期的(効率の最適化)
方法影響力・信頼で動かす権限・ルールで動かす
例えると・・「山の頂上を目指そう!」「安全かつ効率的に登る方法を決めよう!」

ポイント

●リーダーシップは「どこへ向かうか」を決め、人を動かす力。

●マネジメントは「どうやって進めるか」を計画し、管理する力。

リーダーシップ:「どこへ向かうか」を決め、人を動かす力

リーダーシップは「目標やビジョンを示し、人々をその方向へ導く力」です。

例①:新規事業の立ち上げ 

リーダー:「この市場には新しい可能性がある。私たちは◯◯の分野で革新的なサービスを作り、お客様の課題を解決しよう!」(ビジョンを示す)。
チームメンバーのモチベーションを高め、挑戦を後押しする。
困難があっても「この目標に向かって進もう!」と鼓舞する。

例②:チームの士気を高める 

リーダー:「今期の売上目標達成にはチーム全員の力が必要だ。一人ひとりが強みを発揮できるようにしよう!」(方向性を示し、やる気を引き出す)。
個々のメンバーと対話し、成長の機会を提供する。
部下が失敗しても励まし、前向きな姿勢を持たせる。

マネジメント:「どうやって進めるか」を計画し、管理する力

マネジメントは「目標達成のために計画を立て、効率よく進める力」です。

例①:プロジェクトの進行管理 

マネージャー:「このプロジェクトは3カ月で完成させる必要がある。スケジュールを作り、各担当の役割を明確にしよう。」(計画を立てる)。
進捗状況をチェックし、遅れが出そうな部分を早めに対処する。
会議を開いて、情報共有や調整を行う。

例②:業務の効率化 

マネージャー:「毎回の報告作業に時間がかかっている。フォーマットを統一し、効率よく進められるようにしよう。」(業務プロセスを改善)。
メンバーの業務量を把握し、適切にタスクを割り振る。
仕事の品質や納期を管理し、成果を最大化する。

リーダーシップとマネジメントの役割の違い

項目リーダーシップマネジメント
目的「どこへ向かうか」を決める「どうやって進めるか」を管理する
例え「この山を登ろう!」(方向性を示す)「最短ルートと装備を決めよう!」(計画を作る)
重視することビジョン・人を動かす力・モチベーション仕組み・計画・効率・管理
具体例「新規事業を成功させよう!」と鼓舞する進捗をチェックし、計画を調整する

ポイント

●リーダーシップは「なぜこの目標に向かうのか」を示し、人を巻き込む力

●マネジメントは「目標達成のための道筋」を具体的に作り、実行を管理する力

最後に

リーダーシップは「目標やビジョンを示し、人を動かす力」、マネジメントは「目標達成のための計画を立て、実行を管理する力」です。どちらが欠けても組織はうまく機能しません。
だからこそ、「目標を意識すること(リーダーシップ)」と「効率よく進める工夫(マネジメント)」の両方を意識することが大切です。少しずつ実践しながら、バランスよく成長していきましょう!

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