いらない課長、すごい課長

新井健一/日経BPマーケティング

こんなリーダーにおすすめ

・リーダーシップを身に着けたい
・マネージャーに昇格した
・課長に必要なスキルを知りたい

ざっくり目次

はじめに 「課長」が危ない

第1章 「いらない課長」はこうして生まれる
    課長の受難を分析する

第2章 なぜ問題解決に失敗するか
    高度化する課長の仕事

第3章 すごい課長の職場の空気づくり
    まとまり感を高める技術

第4章 課長は◯◯から見られている
    スキルとしてのリーダーシップ術

第5章 すごい課長は飲み会に呼ばれる
    生産性を高めるコミュニケーション術

第6章 ビジネス数字を知らない課長はいらない
    課長が知るべき会計知識

第7章 出世する課長は出世を目指さない
    「島耕作」から「ハマちゃん」へ

終わりに 自分のキャリアを経営する時代が来た

内容

女性やシニア、価値観の異なる若年層・・・「上位ポストを目指さない社員」が職場のマジョリティとなった今、これまでと同じマネジメントでは職場の問題を解決することはできない。

それはつまり、結果重視・減点主義、部下の個別事情を聞き入れない、自社の社内事情を優先、どの組織も同じ我流のモノサシで判断するといった、昭和的・ガラパゴス的なマネジメントを行う課長が「いらない課長」として、リストラの危機にさらされることを意味している。

そこで、本書では問題解決力、会社数字の読み方、社内での立ち振る舞い・・・現在の課長に必要とされる知識とスキル体系を伝授。

さらに、コミュニケーション術、リーダーシップ術、職場の問題を俯瞰して捉えるための会社数字の知識など、多方向から30代~40代中堅社員の武器となる「課長スキル」を磨くための具体的な手法を授ける。

心に残ったフレーズ

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 ガラパゴス化とは、独自の方向で多機能・高機能化した製品やサービス、海外進出やM&Aに極的な企業、排他的で規制の多いマーケットなど、国際標準からかけ離れている日本の産業の現状を批判的に表した新語(コトバンク「知恵蔵2015」から引用)であるが、我々ビジネス・コンサルタントは、日本企業の典型的な「ガラパゴス課長」を簡単に見抜くことができる。
 なぜなら、どの会社でプロジェクトを立ち上げても、ガラパゴス課長は概ね決まった態度で我々に接してくるからだ。
 まずガラパゴス課長は、社内事情に精通していることを我々にアピールする。そしてミーティングなどをしていても、すぐにこんな言葉を口にするのだ。「その事例や提案は、他社では通用するだろうがわが社には合わない、もしくは難しい。うちは特別だから、特殊だから」と。

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