プレイングマネジャーの「仕事の任せ方」大全
加藤定一/三笠書房

こんなリーダーにおすすめ
・部下に仕事を任せられない
・フォローやサポートの仕方がわからない
・部下の育成が不安
ざっくり目次
はじめに
戦略的業務指示フェーズ:仕分け
●第1章:自分の仕事を分析する
「自分の仕事だ」と思っている仕事の多くが、本当は自分の仕事ではない
●第2章:任せる仕事を決める
第一領域の業務の任せ方
戦略的業務指示フェーズ:業務指示
●第3章:任せる部下を決める
仕事を任せる部下の決め方
●第4章:仕事を任せる(戦略的業務指示)
仕事を「お願い」してはいけない
部下育成フェーズ:支援
●第5章:業務遂行状況を把握する
業務指示後の声かけから始める
●第6章:業務遂行に介入する
業務遂行への介入も戦略的に実施する
部下育成フェーズ:評価
●第7章:成果確認と評価面談準備
成果確認
●第8章:評価面談で育成する
評価面談
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おわりに
内容
本書は、延べ5,000名超を指導した研修講師が、任せ方と育成コーチングを“8ステップ”で体系化した実践書。ケーススタディと実際の対話例で、誰に何をどう任せるかから進捗管理・フィードバック・評価面談まで時系列で解説。表情や気持ちの伝え方も示し、戦略的業務指示シート等のテンプレートを無料提供。任せられない悩みを解消し、上司の負担軽減・部下の成長・チーム生産性向上を実現する、研修同等の価値をいつでも学べる一冊です。
心に残ったフレーズ
223ページ 1行目
「戦略的業務指示」とは、部下の育成を目的とした業務指示を指します。その本質は、仕事の成功体験だけでなく、失敗からの学びを通じた「成長と学習」を最大の目標とすることにあります。
この視点から導き出される原則は、「任せた業務の遂行には極力介入しない」ということです。
しかし実際には、多くの上司が安易に介入する傾向があります。例えば、部下の失敗を恐れて介入したり、部下からの「ヘルプ」に反射的に応じたりしがちです。こうした行動は、部下にとって貴重な学習機会を奪うだけでなく、以下のような弊害をもたらします。
- 無力感の醸成:「結局、自分ではできず、上司に助けてもらった」という感覚が残る
- 依存心の助長:「困れば上司が助けてくれる」という甘えが生じる
このような状況では、戦略的業務指示の意義が損なわれてしまいます。
もちろん、介入そのものが悪いわけではありません。適切な介入は、「部下の業務遂行を支援する重要なマネジメント行動」の一環であり、必要不可父です。一切介入をしなければ「放任」や「業務の丸投げ」の誹りを受ける可能性もあります。

