働くことのパーパス

ハーバード・ビジネス・レビュー編集部編
DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集部訳

こんなリーダにおすすめ

  • 働く目的を整理したい
  • チームの成果の価値を考えたい
  • 部下が仕事の意味づけをできるようにしたい

ざっくり目次

[日本語版によせて]
パーパスとともに生きる時代
 佐宗邦威 著
 
1 あなたは仕事に意義を感じているか

2 仕事への情熱を失ったら、四つの方法で乗り越える

3 パーパスとは見つけるものではなく、自らつくるものである

4「天職」ではない仕事に意義を見出す方法

5 仕事もキャリアも人生も、パーパスがなければ輝かない

6 目的を成果につなげる「パーパス。ステートメント」

7 部下がパーパスに目覚める五つの質問

8 部下に有意義な仕事をさせるリーダーとは

9 理想はわかっているのに、なぜ仕事選びに失敗するのか

10 仕事には幸福感ではなく、意義を求めるべきである

11 トムスは「WHY」を信じる

内容

ハーバード・ビジネス・レビュー EI(エモーショナル・インテリジェンス)シリーズの1冊。
自分は本当は何をしたいのか、どのように働くべきかなど、価値観や思い入れや感情を織り込んだ考え方、それが「パーパス」です。

先行き不透明な時代、従来のようにキャリアを計画し、キャリアアップを図ることは難しくなりました。仕事への情熱を失った時の乗り越え方、転職ではない仕事に意義を見出す方法など、仕事と生きがいの接点を見つけ、組織と個人の幸福度を上げる方法が紹介されています。

人生において何を目指そうとしているのか。地位や報酬だけではない、意義を感じられる働き方を考えるヒントになります。

Good Point

ビジョンでもパーパスでもどちらでもよいのですが、「何をしたいのか」「何を成し遂げたいのか」、自分のコアを持つことこそが、不透明な時代を生きていく羅針盤になるのです。本書は、自分事としてのパーパスを考えるヒントがたくさん提示されています。また、部下がパーパスに目覚める五つの質問も紹介されています。

最近の若い方は、社会貢献の意識が高く、仕事選びにおいても社会の役に立つという点を重視するようになっています。だからこそ、自分のコアをつくり、他者のコアへの理解を深め、協働していくことで「パーパス」を実現させていくことが働く意義につながっていくのです。

心に残ったフレーズ

89ページ6行目
 どんな仕事でも、その意味を異なるレベルで言い表すことができる。たとえば、私はいまこの文章を書いているが、それを低次のレベルで「キーボードで文章を打ち込んでいる」と表現することができるし、高次のレベルで「優れたリーダーを育てるための仕事をしている」と表現することもできる。
 そのことを意識して部下と接し、言葉をかけるとよい。つまり、リーダーは部下に適切な言葉をかけることで、部下が仕事の意味を高いレベルでとらえるのを促すことができる。それができた部下は、平凡な仕事にも意味を見出すことができるようになる。

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