言葉でチームは成長する

川上 徹也 /日本能率協会マネジメントセンター

こんなリーダーにおすすめ

・メンバーとのコミュニケーションがうまくいかない
・組織の理念や目的を“自分の言葉”で伝えたい
・メンバーのモチベーションを上げたい

ざっくり目次

はじめに

言葉で組織を成長させるためのコア5
 1 経営の川上コピーは「短く、強く、刺さる1行」
 2 プレゼンや提案は「エトス・ロゴス・パトス」で決まる
 3 ビジネス文章は「読み手目線」で決まる
 4 フィードバックの言葉を変えれば、人も組織も成長する
 5 言葉をデザインすれば、「共通言語」という「組織の文化」が生まれる

第1章 「組織内コミュニケーション」の言葉を変える
 声がけ力 5つのルール
 チャット力 5つのルール

第2章 「チームビルディング」の言葉を変える
 チーム言語化」7つのルール
 組織の名前を変える7つのルール

第3章 「ビジネス文章」の言葉を変える
 伝わる文章 7つのルール
 具体的なビジネス文章の言葉を変える 5つのルール

第4章 「商品」「サービス」の言葉を変える
 商品開発の言葉を変える 3つのルール
 商品ネーミングを変える 5つのルール
 キャッチコピーのWHATを変える5つのルール

第5章 社外発信の言葉を変える
 広報の言葉を変える 3つのルール
 広告の言葉を変える3つのルール

第6章 「ブランド」の言葉を変える
 ブランドの言葉を変える3つのルール

第7章 「経営」の言葉を変える
 経営の言葉を変える 3つのルール

おわりに

内容

本書は、リーダーの「言葉の使い方」がチームの成長を左右することを明らかにした一冊です。

著者は、広告コピーライターとして培った「人を動かす言葉」の技術をもとに、組織内コミュニケーションを活性化する実践的手法を提示します。単なる指示やスローガンではなく、「チームが目指す物語」を共有する言葉が、メンバーの主体性と共感を引き出すと説く。リーダーが「何を伝えるか」よりも「どう伝えるか」に意識を向けることで、チームの行動や成果は劇的に変わります。叱る、褒める、励ますなど、日常の会話の中にある“ひと言”を磨くことが、信頼関係を築き、組織文化を育てる第一歩。

コピーのプロが語る、チームの力を100%引き出すための「言葉の選び方・伝え方・使い方」をまとめた、実践的リーダーのための指南書です。

心に残ったフレーズ

26ページ1行目
 会社や組織の成長には、チームのメンバー同士のスムーズなコミュニケーションが欠かせません。どんなに優れた戦略や技術があっても、それを活かすには、日々の会話やメッセージのやり取りが円滑であることが不可です。しかし現実には、「伝えたつもりだったけれど、意図が正しく伝わっていなかった」「聞いたけれど、勘違いしていた」といったすれ違いが頻繁に発生します。

 コミュニケーションにおいて、対面での声かけは依然として重要な役割を果たしています。顔の表情や声のトーン、ちょっとした身振り手振りなど、言葉以外の情報が伝わることで、誤解を防ぎ、相手の意図を汲み取りやすくなります。また、短い会話の中で相手の反応を見ながら調整できるため、「言葉を選びながら柔軟に伝える」ことをしやすいのが特徴です。

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