マネジメント・バイ・クエスチョン
堀 公俊/日本経済新聞出版社
こんなリーダーにおすすめ
・思うような成果が出ない
・チームがうまくいかない
・メンバーとの関わり方をうまくできない
ざっくり目次
はじめに
第1章 MBQでマネジメントの効率を高める
1 ジレンマに悩む現代のマネジャーたち
2 質問を使ってマネジメントしよう
3 3つの質問で部下を掌握する
4 MBQを進めるための3つの原則
5 MBQはプレイングマネジャーの必須スキル
第2章 「3つの質問」で部下を成果に導く
【活用シーン1】チェック 思考の質をアップさせる
【2】問題蒯越 事件に手際よく対応する
【3】軌道修正 期待ハズレの行動を正す
【4】相談助言 不安を自信へと変える
【5】連絡報告 合理的な思考を教える
【6】フォロー 省察を通じて部下を育てる
第3章 質問力を高める実践テクニック
1 3つの質問の技法を読み解く
2 好機をとらえる「タイミング」
3 思いを伝える「スピーキング」
4 相手を見守る「ウエイティング」
第4章 プレイングマネジメントを進化させよう
1 プレイングマネジメントが目指す姿
2 持続的に成長するプレイングマネジャー
3 成果を生み出す人材をつくりあげる
第5章 チームの問題児を質問で数取りする
【エクササイズ1】ミニマム人間 できない仕事をできるようにする
【2】打たれ弱い若者 能力への自信と信頼を高める
【3】雄弁な批評家 当事者意識を高めて一歩前に
【4】お荷物社員 モチベーションの種を見つけ出す
【5】独断専行ボス 上役の意思決定をサポートする
【6】ノラリクラリ上司 決断への自信と勇気を高める
【解説】自分が変われば、相手も変わる
第6章 躍動感あふれる高業績チームを目指して
1 MBQでチーム全体を活性化させる
2 チーム全体の思考力を高めよう
3 ハイ・パフォーマンス・チームを目指して
おわりに
内容
本書は、質問を使ってチームのマネジメントを促進し、自律的な成果を出せるチームをつくる手法である「マネジメント・バイ・クエスチョン(MBQ)」について解説しています。この手法では、リーダーが質問を投げかけることで、チームメンバー自身が問題解決のアイデアを出し合い、自律的に行動することができるようになります。
この手法を用いることで、リーダーが単に指示を出すだけでなく、チームメンバーの意見を聞き、共有し、一緒に考えることで、より良い意思決定を行うことができます。また、チームメンバーも自分たちでアイデアを出し合い、自律的に行動することで、チーム全体のパフォーマンスを向上させることができます。
本書はビジネスにおける課題解決や成果の最大化に役立つ、実践的で分かりやすいマネジメント書です
心に残ったフレーズ
それに対してMBQの基礎は、ロジカルシンキング(論理思考)にあります。筋道立てて物事を考えることで、妥当性の高い問題解決と意思決定をしようというのがロジカルシンキングです。それを使って組織の問題をスピーディーに解決するとともに、最適なソリューションを生み出す考え方を組織の普及させることを狙っています。
つまり、コーチングでは主に「自分はどうありたいか」「そのために何をするか」と個人が問われるのに、「なぜ、そうなるのか」「この問題はどう解決すべきか」「望ましい決定とは何か」と問題(テーマ)が問われることが多くなります。
マネジメントという言葉が表すように、本人の意思を尊重するのはもちろのこと、チームとしてふさわしい答えを見つけつことが求められます。しかも、それを先延ばしせずに、できるだけ、今(Now)、ここ(Here)でやってしまおうというのがMBQです。