うちの職場がムリすぎる
沢渡あまね/すばる舎
こんなリーダーにおすすめ
・無駄な仕事を減らしたい
・みんながもっと業務に集中できるようにしたい
・職場の雰囲気を活気良くしたい
ざっくり目次
はじめに 「思考停止ジャパン」からの決別
もはや「ムリすぎる」日本の職場
今こそ、失われた思考停止習慣を取り戻す
第1章 古い「組織カルチャー」をどうする?
問題点01 同調圧力や「不公平」感
02 過去の成功体験への執着
→「で、どこから変える!?」
ムリすぎる。旧態依然の組織カルチャー
解決策 率先して行動してみる
前例踏襲の同調圧力には「理解はするが、従わない」姿勢で
小さな変化を言語化する
第2章 失われた「思考能力」をどうする?
問題点01 トレーニング不足
02 思考経験不足
→「で、どこから変える!?」
ムリすぎる。思考しない・させない環境と習慣
解決策 まずは声をあげよう
対話する相手を変えてみる
はずは半径5m以内の課題解決から
第3章 窮屈な「評価・人事制度」をどうする?
問題点01 100点主義
02 ミスをすると減点評価
→「で、どこから変える!?」
ムリすぎる。スタックした評価や人事制度
解決策 まずは経営陣の認識アップデートが急務
越境学習をすべての人に
人材育成のトレンドに敏感になる
第4章 形だけの「コミュニケーション」をどうする?
問題点01 期待役割不明
02 ウォーターフォール型のコミュニケーションフロー
」
→「で、どこから変える!?」
ムリすぎる。過去に最適化されたコミュニケーションスタイル
解決策 徹底したビジョンニングを
年に1回、全社ミーティングを
コミュニケーションの景色を変える
第5章 めんどうくさい「管理・関節業務」をどうする
問題点01 「めんどくさい」本社や管理部門やお役所
02 働く人の思考リソースを奪う
→「で、どこから変える!?」
ムリすぎる。事務作業にまみれた組織の日常
解決策 廃止前提で業務を見つめ直してみる
やめることを決める/決めさせる
イケていない士業との決別
第6章 理不尽な「社会構造・通念」をどうする?第
問題点01 労働法・税制・社会保障制度
02 終身雇用・年功序列構造
03 下請け・多重請負構造
→「で、どこから変える!?」
ムリすぎる。日本社会に根づいた古い構造・古い常識
解決策 私たちはそろそろもっと怒っていい
失敗を笑い飛ばす
期待の一言をかける
おわりに 思考停止のススメ
内容
思考停止あるいは行動停止。
およそ400以上の日本の企業・自治体・官公庁などの職場を見てきた著者が痛感しているリアルです。日本企業の国際競争力、生産性、賃金レベルの落ち込みを見れば、従来の成功モデルは明らかに賞味期限切れ。
「うちの職場がムリすぎる。」そう感じざるを得ない状況が蔓延しつつあるのが、令和の日本。私たちはそのリアルに正しく向き合い、正しく思考し、正しくアップデートする必要があるのです。
本書では「思考停止ジャパン」の背景には何があるのか? 私たちはどこからどう、思考停止、行動停止から脱していけば良いのか? 「組織カルチャー」「能力」「人事制度」「コミュニケーション」「管理・間接業務」「社会構造」の6つの側面から問題提起しています。
さらに本書は、労働環境の改善や働き方改革の必要性を訴えるとともに、個人と組織の双方が変革に取り組む必要があることを示唆しています。
心に残ったフレーズ
フレーズ
96ページ1行目
「やっぱり研修なんで受けても意味がないし時間の無駄」
「オープン型のマネジメントに変えたところでメンバーが調子に乗るだけ」
こんな黒歴史が組織の中に生まれて、二度と育成に投資しない組織文化が形作られてしまいます。
まずあなた(たち)の半径5m以内から、すなわち現場の課題解決レベルから、思考を始めてみてください。自分たちで主体的に問を立てて、自分たちでディスカッションし、自分たちで(もちろん、他者のサポートを主体的に借りるのはアリ)解決する小さな成功体験を創りましょう。