組織開発 2つのアプローチ

組織開発には2つのアプローチがあります。
それが診断型と対話型です。
簡単に言うと、診断型は専門家が組織の問題を見つけて解決策を提案する方法。対話型はみんなで一緒に話し合って問題を解決する方法です。
それぞれの特徴、メリット、デメリットを紹介します。

診断型アプローチ

診断型アプローチは、組織を分析して問題を見つけることから始まります。
これは、組織の健康状態を調べるようようなものです。医者が体を診察して病気を見つけるように、組織の問題を見つけるものです。
専門家やコンサルタントが組織を詳しく調べ、問題の原因を特定します。
問題を特定したら、改善策を提案し、それを実行して組織を良い方向に導こうとします。

メリット

専門家の知識を活用
診断型のアプローチでは、組織の問題を専門家が詳しく調べます。そのため正確な問題の特定と解決策の提案が可能です。

効率的な改善
問題を特定して解決策を導き出すプロセスが早く、組織の改善が効率的に行うことが可能です。

デメリット

組織の声が反映されにくい
専門家が主導するため、組織のメンバーが自分たちの意見を十分に反映させることが難しい場合があります。

一時的な解決策
問題の表面的な原因解消多くなります。そのため長期的な改善にはつながらないことがあります。

対話型アプローチ

対話型アプローチでは、組織のメンバーとのコミュニケーションが重要です。
これは、組織のメンバー全員が一緒に問題を考え、解決策を見つける方法です。
組織のリーダーやメンバー同士がお互いに話し合い、意見を出し合って、共通の目標を見つけ出します。
みんなで協力して、組織をよりよい状態に改善していくものです。

メリット

チームワークと協力
対話型のアプローチでは、組織のメンバーが一緒に問題を考え、協力して解決策を見つけるため、チームワークが促進されます。
持続可能な解決策
メンバーが自ら問題解決に取り組みます。そのため長期的な改善につながる持続可能な解決策が生まれることがあります。

デメリット

時間がかかる
みんなの意見を聞くために時間がかかる場合があります。即効性が求められる問題には向かないこともあります。
意見の対立
複数の意見があるため、意見の対立が生じることがあります。それを解決するにはさらなるコミュニケーションと調整が必要になります。

まとめ

診断型アプローチは専門家による早い改善が可能です。しかし、組織の声が反映されず一時的な解決策になることがあります。また、押し付けられた改善テーマは自分ごとにすることができません。結局、改善できない場合もあります。

一方、対話型アプローチはチームワークと持続可能な改善が期待できます。とはいえ、時間がかかり意見の対立もあるという特徴があります。だからこそ、みんなの想いを集約したシェアードビジョンが必要です。その作成プロセスこそが組織開発ともいえます。

Good Team Relationsは対話型アプローチに取り組みます。ワークショップを活用して対話と協働のある関係づくりをサポートします。

〈リンク〉
研修事例
中長期ビジョン作成@福祉法人

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