フラット・マネジメント「心地いいチーム」をつくるリーダーの7つの思考
エムディエヌコーポレーション/電通若者研究部ワカモン著
こんなリーダーにおすすめ
・良いチームをつくりたい
・良いチームって、そもそもどんなチームなのか知らない
・自分のリーダーシップでが通用しない
ざっくり目次
はじめに
INTRODUCTION フラット・マネジメントの概要
思考1 固定観念より新しい価値感
〜「あなたの常識」は部下の非常識〜
STANCE1 古い習慣やステレオタイプを押しつけない。
アクション1 価値観のあることを認識する。
アクション4 リスペクトを忘れない。
STANCE2 いつまでも「過去の成功体験」にすがらない。
アクション5 「過去」ではなく「いま」と「未来」の話をする。
アクション6 自分の「成功」ではなく「失敗」に目を向ける。
思考2 会社の都合より部下自身の「納得解」
〜出世したがるのは上司だけ〜
STANCE3 「会社の都合だけ」で動かそうとしない。
アクション7 「会社のため」よりも「部下自身のため」を考える。
アクション8 出世よりも他社でも使えるポータブルスキルを意識する。
STANCE4 「納得解」を見つけ出す。
アクション9 「やらされ仕事」をゼロにする。
アクション10 チームの「納得解」を整理する。
思考3 費用対効果より時間対効果
〜あなたとの食事はお礼にならない〜
STANCE5 タイムパフォーマンス(タイパ)志向を理解する。
アクション11 コスパよりタイパを意識して接する。
アクション13 アジェンダのない会議はやめる。
STANCE6 「習うより慣れろ」より「慣れろより教えろ」
アクション14 「石の上に3年も待てない」前提で育成を考える。
アクション15 「地図アプリ型」の成長を意識する。
思考4 大きなビジョンより小さなアクション
〜口だけ上司は、言葉は軽いが腰は重い〜
STANCE7 「伝える」だけでは「伝わらない」。
アクション16 「伝える」と「伝わる」は別物だと認識する。
アクション17 「伝わる」言葉とタイミングを意識する。
STANCE8 チームの信頼は行動で獲得せよ。
アクション18 「言行不一致」はNGだと心得る。
思考5 上から目線より横から目線
〜部下から吸収できないリーダーは成長できない〜
STANCE9 「上司だから偉い」と勘違いしない。
アクション20 「上下関係」の呪縛を断ち切る。
STANCE10 伴走者として、ともに走る。
アクション22 「言う、教えてあげる、やらせる」をやめる。
アクション23 「聞く、問いかける、提案する」をやってみる。
STANCE11 部下から学んで、自分をアップデートする。
アクション24 恥をかくことを恐れない。
思考6 嫌われない建前より丁寧な本音。
〜叱れないのは、自分へのやさしさでしかない〜
STANCE12 「心理的安全性」が高い場をつくり出す。
アクション26 チームの居心地の良さは、あなたの言動次第
STANCE13 等身大で対話する。
アクション28 「きれいごと」ではなく「本音」を丁寧に伝える。
アクション29 誰よりも素の自分を見せる。
STANCE14 怒らず、丁寧に叱る。
アクション30 「怒る」「叱る」の違いを理解する。
思考7 リッチキャリアよりサスティナブルライフ
〜「会社の中の蛙」上司は尊敬されない〜
STANCE15 「人生100年時代」の視点を持つ。
アクション32 「ワークインライフ」で考える。
STANCE16 「違い」を認め、「互いの成功」を思案する。
アクション34 「違い」をわかり、変化することを恐れない。
アクション35 Win-Winのバランスを取り続ける。
電通若者研究部が見つめる未来
おわりに
プロフィール
引用・参考文献
内容
本書では、「杓子定規な考え方にとらわれず、チームメンバーの一人一人と向き合いながら、その多様性を生かしてチームをより良い形に整えていく「フラット・マネジメント思考」」を提唱し、変わりゆく時代における課題について、直接的に現場の指揮を執るリーダーに焦点を当てていきます。
難しい時代だからこそ、リーダーには多様な結果が求められ、効率的に働くことが重要になってきます。難題に向き合いながらいかにして生産性を向上させるのか、いま求められているリーダー像、素養、行動、発言といったマネジメントのあり方を、具体的なノウハウとして提示していく「チームづくり」の一冊です。
心に残ったフレーズ
36ページ1行目
バイアスはさまざまなレベルのコミュニケーションに存在しているので、日ごろの些細なしぐさにも注意が必要です。たとえば、部下の発言に対して眉を顰めながら、あるいは腕組みをしながら、さらにはパソコンに目を向けながら聞いてしまったことはありませんか? ・中略・
それらの些細な言動に現れる無意識のバイアスは「マイクロ・メッセージ」といい、なかでも否定的なマイクロ・メッセージのことを「マイクロ・インエクイティ(組織内で起こる小さな不公平行動)」といいます。たとえ、上司にそうした否定的な意図がなかったとしても、部下を精神的に傷つけてしまったり、疎外感を感じさせたりすることもあります。このような状況を放置すると、職場の人間関係が悪化し、部下やチーム全体のパフォーマンスにも悪影響を与える可能性があります。