だから僕たちは、組織を変えていける
斉藤 徹/クロスメディア・パブリッシング
こんなリーダーにおすすすめ
・何でも言い合えるチームにしたい
・問題解決に立ち向かいたい
・メンバーみんなを支えていきたい
ざっくり目次
はじめに 〜組織を変える旅へ〜
1章 時代は変わった。組織はどうか?
〜僕たちの違和感は、どこからくるのだろう
1 世界の姿は、一定ではない
2 世紀が変わり、 常識も変わった
3 僕たちは、幸せを求めている
2章 これからの組織は、「統制」から「自走」へ
〜僕たちが目指す、理想の組織をリーダー
1 21世紀のマネジメントは「数字」から「人」へ
2 僕たちが目指したい、3つの組織
3 あるオーケストラに学ぶ、「自走する組織」
4 僕たちは、組織を導くリーダーになる
3章 リーダーは、強がりの仮面をはずそう
〜安全な対話で、関係の質を変える
1 21世紀は、対話の時代である
2 プロジェクト・アリストテレス
3 「心理的安全性」がチームを変えていく
4 心理的な安全な場をつくるために
4章 チームを動かす、北極星を見つけよう
〜意味の共有で、思考の質を変える
1 すべてはWHYからはじまる
2 社会にとっての「仕事の意味」を考えよう
3 自分にとっての「仕事の意味」を考えよう
5章 アメとムチを捨て、好奇心を解き放とう
〜内発的な動機づけで、行動の質を変える
1 人のやる気はどこから生まれるのか
2 一枚目のカード「自律性」をとりもどそう
3 二枚目のカード「有能感」を満たそう
4 三枚目のカード「関係性」を育もう
6章 たったひとりから、影響の輪は広がる
〜だから僕たちは、組織を変えていける
1 僕たちは。新しい組織を目指そう
2 僕たちは、影響の輪を広げていこう
3 さあ、冒険をはじめよう
おわりに 〜現実の世界へ〜
内容
現代ビジネスでは、組織の力が企業の競争力に大きく影響します。だからこそ組織の変革が必要なのです。
そこで、著者は、組織を変革するためには、リーダーシップの重要性を訴えています。組織変革には、組織のミッション・ビジョンの明確化、従業員の意識改革、ワークスタイルの改革などが必要であることを説き、リーダーの役割が大きいと述べています。
また、著者は、組織変革の過程でのリスクや失敗を恐れず、失敗から学ぶことが重要であると主張しています。そのためには、変革のための試行錯誤や、アジャイルなアプローチを取り入れることが必要であると提唱しています。
心に残ったフレーズ
268ページ11行目
しかし人間の心は弱いものだ。想定外の厳しい現実を前にすると、不安に支配されがちだ。「もう無理だ」と落ち込んだり、「自分は何をやってもだめだ」と自己否定に走ったり、「うまくいかないのは彼のせいだ」と他責の思考にはまったり、「そもそも大切なことは別にある」と問題をすり替えたりしてしまうのだ。センゲは、このような心の動きを「エモーショナル・テンション」と呼び、学習を阻害する思考として警鐘を鳴らした。
厳しい時には、2万回もの失敗を経て、ついに白熱電球を完成させたエジソンを思い出そう。「その方法ではうまくいかないことがわかったんだから、これは成功なんだ」と経験から学び続けた。持ち前のクリエイティブテンションがエネルギーになったのだ。失敗は神様が与えてくれた明日へのヒントと捉えよう。困難の時こそ、学習ち成長のチャンスなのだ。