「心の報酬」の与え方
こんなリーダーにおすすめ
- 人材育成に本気で取り組みたい
- スタッフのやる気を高めたい
- お互いが感謝し合いながら仕事をしたい
ざっくり目次
はじめに
Chapter1
成功は「わくわく社員」づくりから
小さな会社の成功は99%「人」で決まる
給料と福利厚生以外の「報酬」
わくわく社員の秘密は「5つの関心」
いまいる社員をわくわく社員に変えるには
Chapter2
心の報酬① 「役立ち感」でやる気をアップ
役立ち感はたった10円でも得られる
小さな「ありがとう探し」の習慣づくり
リーダーは「プラス言葉」を口癖に
役立ち感で大変身したアルバイトくん
Chapter3
心の報酬② 「成長感」で定着率をアップ
部下を会社に繋ぎとめるのは「成長する上司」
上司は余計な手出し・口出しをしないこと
人は与えられたポジションに合わせて返信する
会社の理念・ビジョンも「心の報酬」になる
Chapter4
心の報酬③ 「絆・連帯感」で業績をアップ
本気で叱るための4つの心がけ
「ビジョンの見える化」で思いをひとつに
パート・アルバイトにも経営者意識を持たせる
ナイスカバーができる本物のチームづくり
Chapter5
心の報酬④ みんなを巻き込むリーダーになる
かっこいいリーダーとはどんなリーダーか
「何をいまさら」もルールに盛り込む
ミーティングを効果的に行うために
経営者・リーダーの5つの関心
Chapter6
心の報酬⑤ すべてはリーダーからはじまる
北風のマネジメントから太陽のマネジメントへ
部下に助けを求めるのもリーダーの務め
リーダーであることを楽しんでいますか?
楽しい職場づくりこそが最大の役割
おわりに
内容
せっかく採用した従業員がすぐに辞める ・・・。これは、特に中小企業のリーダーに共通する悩み。小さな会社は人の入れ替わりが頻繁で、組織として強くなりようがない、というのが現状。そんななか、著者は、パート時代、店長とやりとりしていた日報で、「心の報酬」をもらいながら成長してきたという。
スーパーマーケットの主婦パートから、3年で店長となり、来客数・売上を3倍にした著者。
離職率を下げ、チームワークを高め、業績を上げるカギは金銭的な報酬にあらず。役立ち感、成長感などをもたらす「心の報酬」こそが従業員のやる気を高める。
社員が少ない小さな会社ほど、成功は「人」で決まる。お金も時間も足りない、小さな会社には小さな会社にふさわしい方法がある。その具体的な内容、与え方を、自らの経験を基にわかりやすく説く、働く喜びを軸にした人材育成術を伝授。
心に残ったフレーズ
26ページ6行目
私はこの「心の報酬」について、研究し続けてきました。
その経験からいうと、心の報酬は「役立ち感」「成長感」「絆・連帯感」の3つに分類することができます。
・役立ち感=「自分がよい仕事をすると、人に喜んでもらえる」
・成長感=「この仕事をしていると、自分が成長するのを実感できる」
・絆・連帯感=「この人たちと働いていると楽しい」
私たちは、仮に金銭的報酬が十分でも、こうした心の報酬がかけていると「働きがい」を感じることができません。まして小さな会社において、従業員たちが心の底から「この会社で働けてよかった」「この会社で働き続けたい」と言えるようになるには、この心の報酬が欠かせないのです。
これが、小さな会社が従業員に支払うべき、心の報酬の正体です。
〈リンク〉
Good Team Relationsのリーダーシップ
Good Team Relations