仕事のアンラーニング  働き方を学びほぐす

松尾 睦/ 同文舘出版

こんな悩みを持つリーダーにおすすめ

  • 昇進して立場が変わったことに戸惑っている
  • 組織・チームにマンネリ感が漂う
  • 成長実感がない

ざっくり目次

はじめに
第1部 アンラーニングの概観

   第1章 アンラーニングとは何か
       チーム・アンラーニング
       個人アンラーニングとは

   第2章 アンラーニングの全体像
       アンラーニングの全体プロセス
       実践のポイント

第2部 アンラーニングをうながす個人要因
   第3章 アンラーニングをうながす学習志向と内省
       目標・内省モデル
       学習志向と内省がアンラーニングにつながった事例

   第4章 アンラーニングをうながす自己変革スキル
       自己変革モデル
       自己変革スキルによるアンラーニング事例

第3部 アンラーニングをうながす状況要因
   第5章 上司行動とアンラーニング
       上司の影響力モデル
       上司行動とアンラーニングに関する事例

   第6章 昇進とアンラーニング
       上級マネジャーの昇進とアンラーニング
       昇進によるアンラーニングの事例

終章 仕事のアンラーニング・プロセス
       これまでの発見の整理

まとめ
おわりに

内容

著者は『経験からの学習』『経験学習リーダーシップ』で知られる経験学習の研究者。

著者自身は本書を「読みやすい研究所」を目指したと記している。そして、「職場で働く人は、どのようにアンラーニングし、成長しているのか」という問いを本書で探求。個人のアンラーニングの全体像を描いた上で、個人要因と個人を取り巻く状況要因を分析している。

最初に、個人アンラーニングとは「個人が、自身の知識やスキルを意図的に棄却しながら、新しい知識。スキルを取り入れるプロセス」と定義。

アンラーニングのきっかけやアンラーニングを促す個人要因・状況要因、さらにはアンラーニングプロセスの取り組みについて書かれている。

また、アンラーニングや働き方を変革した事例も紹介されている。

Good Point

一度身につけたスキルやスタイル、つまり「自分のやり方」がいつまでも通用すると思ったら大間違い。変化の激しい今の時代ならなおさらです。

今日通用したことも明日はどうなるかわからない。その変化に適応していくために必要なのが本書で扱われている「アンラーニング」。

このアンラーニングにはきっかけとなる状況の変化、他者の行動、研修や書籍の3つがあげられている。つまり「変わらなきゃ」という気づきこそがアンラーニングの肝。

「変わらなきゃ」という思いがあるなら、この本はとても参考になるはずです。加えて、個人のアンラーニングとチームのアンラーニングはたいへん密接につながっています。

個人、組織・チームともにアンラーニングは学びや成長の超重要キーワードです。

心に残ったフレーズ

147ページ9行目
 自分では意識しにくい「型やスタイル」をアンラーニングするためには、一日の終わりや通勤途中に、同僚との対話などを通して、定期的に自分の仕事を「振り返る習慣」を持つことから始めましょう。
 このとき「一版的な振り返り」をする中で「深い振り返り」を引き出す、二段ロケット型が理想です。
 つまり、ロケットの一段目が「仕事の進め方やアプローチが有効であるかどうか」といった一般的な振り返りであり、二段目が「自分の中の当たり前」に気づく「深い振り返り(批判的内省)」です。
 二段目の深い振り返りによって、中核的なアンラーニングを行うことが可能となります。

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