アウトプット思考
内田 和成/PHP研究所

こんなリーダーにおすすめ
・自分なりの視点で差別化したい
・効率的に情報収集したい
・情報が多すぎて整理できない
ざっくり目次
はじめに「人とは違う視点」を手に入れるために
第1章 「インプット」では差がつかない時代
第2章 「アウトプット」から始める情報術―最速で成果にたどり着くために
第3章 自分の「立ち位置」を意識することが、差別化の第一歩
第4章 知的生産の秘蔵のノウハウ「20の引き出し」
第5章 最もラクな差別化戦略「デジタルとアナログの使い分け」
第6章 私の情報源1 コンサルタントが最も重視する「現場情報」の集め方
第7章 私の情報源2 新聞・雑誌、本、テレビ、ネット…各種メディアとのつきあい方
内容
情報が氾濫する時代。「データはたくさん集めれば集めるほどいい」と考える人は多いだろう。しかし、著者はそれを真っ向から否定し、「情報収集(インプット)は最小でいい」と主張する。大事なのはむしろアウトプットから逆算し、情報収集になるべく時間をかけず、最大の成果を上げるという視点。
AIがここまで進化した現代、どう頑張っても情報収集力で人間がAIに勝つことはできない。だからこそ、情報を集めただけではたどり着けない、ユニークかつ鋭いアウトプットを生み出すことが重要となる。
本書ではその方法として、「20の引き出し」「デジタルとアナログの使い分け」「脳にレ点を」といったユニークな手法を紹介。リサーチにも、企画立案にも、文章執筆にも、コミュニケーションにも役立つ手法を余すところなく解説する。
心に残ったフレーズ
32ページ6行目
では、仕事と作葉の違いとは何か。私の定義では、「ある目的を達成すること」が仕事であり、「その自然を連載するための手段」が作業ということになる。
今までなかったビジネスモデルを開発する、現場の問題点を解消して生産性を高める、有料会員数を増やして収益を安定させる、といったことが「仕事」だとすれば、そのための情報収集や繁理はもちろん、ミーティングを開く、企画書を作る、薬議書を書くといったことは、みな「作業」となる。電話をする、メールやチャットを打つなどもみな「作業」である。
極端に言えば作業とは、手足だけ動かしていれば済んでしまうようなことだ。頭を使うとしたら、どうすれば作業がもっと速くなるか、間違いが少なくなるかといった、作薬効率をいかに高めるかという点だろう。
一方、仕事のほうは「頭を使う」行為が中心となる。問題発見や問題解決、クリエイサイビティ(開造性)、チームを引っ張っていくためのマネジメントやリーダーシップなども必要となってくる。