「働く」ことについての本当に大切なこと

古野 庸一/白桃書房

こんなリーダーにおすすめ

・働くことに悩んでいる人
・自立支援に取り組みたい人
・もう働くたくないと考えている人

ざっくり目次

はじめに
0 「働く」ことについての本当に大切なこと
1  自分にとって「働く」意味をもう一歩深く考える
2 「生き残る」ことと「幸福になる」こと
3 「働く」ことと「幸福になる」こと
4  自分に合う仕事を見つけることをあきらめない
5  自分の居場所を確保し続ける
6  より豊かに働く
最後に

内容

本書は、人の採用や教育を扱っているリクルートグループに約30年在籍する著者が「働く」ということを長年研究し、経験してきた背景から、「働くことを通じて『生き残り』と『幸福』の両立ができること」がこれからの私たちに必要であると考え、それを模索していく本となります。

「短時間労働」や「テレワーク」など働く環境はどんどん多様化し、働き方の仕組みについて国から個々の組織まで変化が求められる中、これから更に「働く」ことは著しく変化し、ロールモデルが役に立たない時代となっていきます。

そこで本書では、自分にとっての「働く」意味や目的をもう一歩深く考え、前述した生き残りと幸福の両立を試み、その図り方を、自分に合う仕事探しや居場所探しを掘り下げていきながら検討していきます。

心に残ったフレーズ

143ページ4行目
 安定と変化。相反する性向を人は持っています。ただ、程度は人によって違います。安定を好む傾向が強い人。変化を好む傾向が強い人。どちらもいます。どちらの傾向がより強いのか、日本人の中において自分がどのあたりにいるのか、そういうことを測定するアセスメントです。
 そのことがわかると何がうれしいでしょうか。
 自分が変化刺数を求める傾向が強いにもかかわらず、安定や秩序を求めている職場であれば、職場にフラストレーションを感じるでしょう。一方で、自分が安定を求める傾向が強いにもかかわらず、変化が激しい職場であれば、ストレスがたまるでしょう。そのことを納得した上で職場を選ぶことも大切です。自分が変化を好むのか、秩序を好むのか、自分でなんとなくわかっていても、確認する意味で、アセスメントを活用することで新しい発見があるかもしれませんし、仕事選びに役立つでしょう。

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